記事詳細
【日本の国境を直視せよ!(5)】
韓国の竹島不法占拠はなぜ続くのか 「唯一、自分で獲得した領土」民族の悲しい誇り
この時、李氏が抱えた最大の悩みは「北朝鮮軍による海からの攻撃」ではなかったか。陸と背後の海から挟み撃ちにされれば、韓国は消滅するしかない。恐怖に震えた李氏の頭に、早期発見による帝国艦隊の「日本海海戦大勝利」が蘇ったことは、想像に難くない。
マッカーサー元帥による仁川(インチョン)奇襲上陸作戦(50年5月)の反転攻勢に成功し、国連軍はソウルを奪還した。
こうしたなか、日本は51年9月、サンフランシスコ講和条約で主権を回復し、竹島の領土も確認した。これに対し、韓国は52年1月8日、自国側水域に竹島を含ませた李承晩ラインを一方的に宣言した。
53年7月に朝鮮戦争の休戦協定が結ばれた。韓国が武装した「独島守備隊」を竹島に送り込んだのは、その3カ月前である。休戦協定は終戦協定ではない。第2次朝鮮戦争に備えた行動ではなかったのか。当初、頂上の砲口は北朝鮮側を向いていたが、その後、日本側に向けられた。