こんにちは、せみけんです。
ほぼ日手帳で有名な「ほぼ日」がIPO予定です。
2017年3月16日上場予定です。
簡単にまとめながら気になったところをピックアップしたいと思います。
1.概況
売上高構成はこんな感じ。
なんと、ほぼ日手帳が70%程度を占める売上構成になっています。
そうすると、物凄くブランド力のある文具メーカーって扱いでしょうか。
ちなみに、面白いと思ったのは、中国での売上高が、10%程度あること。またアメリカにも売上があるので、じわじわと売上を伸ばしているのも、海外での展開が上手くいっている可能性があります。
ほぼ日手帳の販売部数の推移。61万部で、ざっくり1個あたり4,000円超えてくる計算ですね!! この辺が業績の安定と高収益を持続している要因です。
wikipediaを見ると、こんな感じでまとめてありますが、多くのファンがいるんですね!
「ほぼ日手帳」は、「ほぼ日刊イトイ新聞」オリジナル商品として制作・販売される手帳で、1日1ページという、高い自由度のため、ユーザーは様々な趣向を凝らしながら使うことが可能である。その様子は、ほぼ日刊イトイ新聞のウェブサイトや公式ガイドブックなどで紹介されている。
ほぼ日手帳は、2013年版は、全国で48万人の利用者がおり、全国のロフトでの販売を開始して以来、ロフトでの手帳部門での売り上げが2005年版〜2013年版の9年連続で1位である。
売上も利益も比較的落ち着いたイメージ。人気のある手帳を出しているため、安定した収益です。手帳が売れる、第1四半期に大きな利益を出す会社だと推測されます。売上も第1四半期に40%程度計上されていますね。ロフト経由の売上が多いようで、約20%程度はロフト経由なようです。
第2四半期から第4四半期は、赤字なのかそれとも若干は黒字ができるのか、その辺はどうなんでしょうか。上場直前にでる今期の予想を見ないと分かりません。(目論見書を読み進めると3Q、4Qは前期赤字のようですね。)
従業員数は65名とこの規模にしては少ないイメージもあります。あれこれ手を広げ過ぎすゆっくり事業拡大してきたことで、安定した収益をだせている秘訣かもしれません。従業員の平均給与が約680万円と従業員への還元もしっかりしている会社です。
2.株式と指標面について
発行済み株式数が、225万株です。
新規発行25万株、売出15万株とそれほどEXIT案件な様子もないですし、新規に資金調達がいるビジネスモデルもないと推測しています。
資金使途を見ても、人件費及びサーバー使用料が主で、新規ビジネスに投入する資金は限られています。
100株単位で、2,300円の想定価格を予定しています。
平成28年8月期(前期)実績で見ると、PBR 2.3倍。PER15.1倍。
それほど割高というわけでもないですが、ディスカウントされているわけでもないです。妥当なところといった印象。
配当については、今期分かりませんが、前期45円をベースにすると、約2%です。これもこのビジネスモデルなら妥当な水準な気がします。
3.初値予想
財務的にも現預金がしっかりあって、今、何故IPOという銘柄です。有利子負債もほぼなく、財務的には綺麗な会社です。
手取り資金もしばらくは、現預金として積みあがりそう。
初値予想としては、誰でも知っている銘柄というプレミアムを乗せて、PER25倍から30倍かなと勝手に予想してみます。ちなみに長期ではPERはそれほど高い会社ではないと考えていますが、人気化はしそうです。
3,875円から4,650円といった感じでしょうか。今期はもう少し決算予想の数値がよさそうなので、増益幅を考慮して調整が必要ですが、いずれにしても注目されそうな案件です。
株主優待は、今のところありませんが、グッズなどが貰えるようになるといいかもしれませんね!
ちなみに私が使っている手帳は、FX手帳。これは株式投資家にとってもめちゃ使いやすいです。(私はFXはやりません)
雇用統計などの指標発表日や株主優待権利付最終売買日などが乗っていて、株式投資家にもお勧めです。黒だとビジネス用にも使えますし、仕事の打ち合わせしながら「うわっ、今日は雇用統計だ。」などと、投資の事を常に考えることができます。投資マニア向けの一品。