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頭がいい人ほど例外なく「説明が短い!」

鶴野充茂
2017年2月15日
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上司やクライアントに説明する際に、なるべく詳しく情報を増やそうと努力していませんか。実は「話は短く、余計なことは話さない」ほうが相手には的確に伝わるのです。『図解 頭のいい説明「すぐできる」コツ』を上梓したコミュニケーションの専門家・鶴野充茂氏が、説得力ある説明の仕方を実例を交えてレクチャーします。

「長い説明を短くする」と
中味がグンと濃くなる!

 情報の量を増やせば増やすほど、わかりやすくなる──。

 「説明がへたな人」に限って、そんなふうに考えてしまうようです。

 ビジネスシーンでは、情報の量を増やせば増やすほど、混乱を招くことが多いもの。

 説明を聞けば聞くほど、何を言いたいのかがわからなくなり、次第に話の趣旨とは違ったところに興味が向かい、ついには勝手な妄想を始めてしまったりするのです。

 そこで有効なのが「メディア・トレーニング」──新聞やテレビなど、マスメディアの取材を受けることが多い企業の経営者や広報担当者が受講する研修のことです。

 このトレーニングでは、メッセージの伝達効率──「伝えたいメッセージを確実に伝える」技術──を高めるための、さまざまなコツを学びます。

 簡単に言えば、「わかりやすい表現」「相手に誤解を与えない表現」の、基本から応用までを細かく学ぶのです。

 このメディア・トレーニングで繰り返し強調されることがあります。

 「長く話さない」ということです。

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鶴野充茂

1972年大阪府生まれ。筑波大学(心理学)、米国コロンビア大学大学院(国際広報)卒業。在英国日本大使館、国連機関、ソニー等を経て独立。コミュニケーション教育事業・ビーンスター(株)代表、自己演出プロデューサー。主著に『頭のいい説明「すぐできる」コツ』『頭のいい質問「すぐできる」コツ』(以上、三笠書房)、『あたりまえだけどなかなかできない説明のルール』(明日香出版社)など。


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