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 東芝は14日夕方、2016年4~12月期と17年3月期の決算見通しを発表した。16年4~12月期の売上高は3兆8735億円、純損失は4999億円。原発関連事業で7125億円の減損損失を計上して大幅な赤字となった。4~12月期決算での株主資本は1912億円のマイナスで、債務超過に陥ったことになる。

 17年3月期は売上高が5兆5200億円、純損失が3900億円。このままでは株主資本が1500億円のマイナスとなる。ただ、半導体事業を分社し、その株式を売却するなどして利益を計上して17年3月期は債務超過を回避する方針。

 また同社は、志賀重範会長が15日付で取締役と代表執行役会長を辞任し、執行役となる人事も発表した。執行役としての任期は6月の定時株主総会まで。

 東芝は14日正午に16年4~12月期決算を発表する予定だったが、監査法人の監査が終了していないとして、3月14日まで発表を延期すると公表。その後決算見通しを示した。