蹴球探訪
異端のレジェンド 土屋征夫 41歳9カ月“J1最年長出場”(5月25日)
【首都スポ】[大学サッカー]全日本選抜のキーマンが闘志 早大GK小島、筑波大FW中野2017年2月14日 紙面から
大学サッカーシーズンの到来を告げる第31回デンソーカップチャレンジ刈谷大会(愛知)は17日に開幕する。全日本大学連盟は13日、東京都文京区のJFAハウスで記者会見し、8月のユニバーシアード(台湾・台北)で通算6度目の優勝を目指す全日本大学選抜から、2018年シーズンのJ1磐田入りが内定した筑波大FW中野誠也(3年・磐田U−18)と、U−19(19歳以下)日本代表として昨年のU−19アジア選手権優勝に貢献した早大GK小島亨介(2年・名古屋U18)が出席した。大会は全日本のほか、関東、東海、関西など各地域大学選抜の計8チームが出場する。 ◆筑波大FW・中野全日本大学選抜のエースFW中野はこの大会で悔しさしか味わってこなかった。1年生ながら関東選抜Bに入って参加した2年前も、今回同様に全日本大学選抜の一員として臨んだ昨年も、ともに初戦敗退の憂き目にあった。前回大会では北海道・東北選抜に3−0のリードから追いつかれてPK負けした。チームで唯一PKを失敗したのが中野だった。 過去の屈辱を晴らすために、開催地の刈谷へと乗り込む。「この大会にはいい思い出がありません。その分、今年にかける意気込みは強いものがありますし、優勝しかないと思っています」と、メラメラと燃える闘志を隠さない。 来季からのJ1磐田入りが早くも内定済みで、5日から8日間にわたって、その磐田のキャンプに参加した。「課題も見つかりましたけど、(自分の持ち味である)動きに関しては、プロでも通用する自信がさらにつきました」と、手応えを得て帰ってきた。昨年12月の全日本大学選手権で4戦8ゴールの活躍を見せて筑波大を優勝へと導き、自身は最優秀選手に輝いた。その圧倒的な得点力をあらためて発揮するときは近い。 「チームのためにということを一番に考えつつも、ストライカーですから、貪欲にゴールを狙っていきます。いい準備ができれば、いい結果はおのずとついてくると思います」 自らの実力を信じ、大会制覇とゴール量産の青写真を描いている。 (関孝伸) ◆早大GK・小島大学進学後、初の地元・愛知への凱旋(がいせん)だ。高校時代にプレーした会場で、全日本大学選抜の守護神、小島が成長した姿を見せる。 「ワクワクします。両親は見に来てくれると思いますし、友達も気に掛けてくれているので、見に来てくれると思います。今回の大会は、今まで支えてきてくれた方へ、感謝の気持ちを表現する場だと思います」 1年生で全日本選抜に選ばれた前回大会はトーナメント初戦で敗れ、結果はまさかの5位。全日本大学選抜が初参加した2011年以降で最悪の成績だった。敗れた初戦はベンチ、続く順位決定戦の2試合に出場した小島は「優勝のため、一戦一戦集中し、特長であるシュートストップを生かし、安定した守備で勝利に貢献したいです」と、昨年の雪辱を誓った。 今年は、3つの大仕事が待っている。昨年優勝したU−19アジア選手権で、5大会ぶりの出場権を獲得したU−20ワールドカップ(W杯)韓国大会は5〜6月。ユニバーシアードは8月、そして所属の早大では、4月から11月まで、関東大学1部昇格を懸けた2部のリーグ戦が続く。 「高みがある限り、見続けていきたいと思っています。難しいとは思いますが、すべてで優勝したいです」。勝負の2017年。どのチームでも正GKとしての活躍が期待される東京五輪世代の20歳が、闘志を燃やしている。 (関陽一郎) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
|