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「不倫相手」に選んではいけない人の共通点

東洋経済オンライン 2/8(水) 9:00配信

 女性誌のライターとして活動し、20年近く。今まで、都会に住む1万人ほどの女性にインタビューしてきた。毎月、少なくとも40人ほどの女性と恋愛やおカネにまつわる話をしている。だから、年に約480人、これが20年分積み重なれば、9600人になる。

 先日、思い出せる範囲内で、女性たちに不倫経験があるかないかをまとめたところ、未婚女性の5人に1人が既婚者と恋愛し、既婚女性の10人に1人が夫以外の男性と恋愛経験を持っているという手応えを得た。

 しかし、これは、女性誌のインタビューやリサーチに協力するほどアクティブで自己肯定感が高い女性のデータなので、自分が1番になれない状況になる不倫に対して、なんらかのモヤモヤとした気持ちを抱えていることが多い。

■既婚男性と独身女性の定番トラブルとは? 

 不倫にまつわる個別のエピソードも精査してみた。まずは独身女性と既婚男性のよくあるトラブルを紹介する。

 「相手は3歳年上の社員さん。交際当初はホテルに行ったのに、3カ月経つと、ウチでデートするようになって、私のほうが給料も少なく、社会的な立場も弱いので、損していると感じました。彼のSNSを見ると、奥さんがタグ付けされていて、大学の同級生とバーベキューしたりして、彼女を大切にしているのがムカついて。それで、SNSのメッセンジャー機能で、2人でベッドにいる写真とメールを奥さんに送り、別居に追い込んだ」(26歳・派遣社員女性)

 「取引先の10歳年上の男性と不倫していました。妻と離婚すると言っていたのに、2年経っても実行されず、ストーカーしてしまった」(28歳・メーカー勤務女性)

 以上のようなトラブルは、会社にバレなかったので、男女関係は終了しても、社会生活は現状維持できた。これら恋愛のトラブルは、当事者は真剣に語っていたが、とてもありふれた話だ。

既婚男性の「ストーカーされたい」願望

 既婚男性の中には、“ストーカーされるほど、一度愛されてみたかった”という願望を抱えている人も多い。自分の不倫話を筆者に語る男性は少なくないが、皆、劇的にドラマティックに感じている。恋愛はスタート時点ではドラマだが、やがて日常に埋もれる。しかし、女性の中には恋愛をドラマのままで維持したいと思う人も少なくない。

 「相手は38歳の上司で、私が1番と言ってくれて、プレゼントやレストランなど熱心にアプローチをしてくれました。最初は“本気だから妻と別れて結婚する”と言ってくれたのに、だんだん態度が変わっていって……。結局、交際半年が経過しても彼が離婚に対して煮え切らない態度を取るので、不倫関係になったことを同僚に相談。そうしたら、一気に話が広まってしまい、私だけ異動させられました。

 バレてから彼の態度がそっけなくなり、私を着信拒否とLINEブロック。彼が私のことを好きだった時期のメールを何度も見て、悔しくて……。愛情ってなんで冷めるんだろうと、毎日泣いていました。一時期、つらくて近所のお寺の写経教室にも通ったんです。

 でもやっぱりあきらめきれず、彼と復縁したくて、弁護士に相談。すると、“奥さんから慰謝料を請求される”と言われ絶望的な気持ちになりました。彼を会社の出口で待ち伏せしていたら、“100万円で手を切ってくれ”と言われ、おカネをもらいました。行政書士さんが間に立って、今後いっさい接近しないという誓約書を書かされました。でも、それから1年後、結局、彼は奥さんから離婚されて、出世コースを外れ、関西支社に飛ばされてしまいました」(32歳・メーカー勤務女性)

■普通の女子より自分がかわいいことを自覚

 ちなみに、こうしたエピソードを紹介してくれた女性たちの容姿は、「学校ではクラスで3番程度」というレベルの容姿だ。彼女たちは普通の女子よりも自分がかわいいことを自覚しており、“男性は自分に夢中になって当然”という認識で生きてきている。

 10代、20代とモテてきたから、自分は特別であるという感覚をいつまでも引きずっている。だから、20代後半になってモテなくなり、自分よりレベルが下と考えていた女性たちが結婚し始めると、焦る。すると、心に欠損感ができ、承認欲求が肥大化する。それが、他人の物を奪う=既婚者と恋愛関係を結ぶという行動になって表れることが多いのだ。

 そして、恋愛相手の男性が自分に夢中にならなくなると、社会生活を破壊するようになってしまう。

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最終更新:2/8(水) 9:00

東洋経済オンライン