フェティッシュの火曜日
2017年2月14日
なんだ、瞬足の歯ブラシって。場合によっては逮捕だ
小1の娘の歯ブラシに「瞬足」と書いてあった。
瞬足。運動会で速く走れるという小学生むけの運動靴だ。一体どうして歯ブラシに。それはもう足じゃない、口の話だ。 それほどまでに小学生たちは瞬足に熱狂してるのだろうか。それは相当おかしな状況ではないか。メーカーさんに話を聞いた。場合によっては逮捕である。 > 個人サイト Twitter(@ohkitashigeto) 明日のアー 事の発端は実家から送られてきた歯ブラシにある。瞬足と書いてある
アキレスの津端さん。瞬足の生みの親
靴以外にもあった瞬足――娘の歯ブラシに「瞬足」と書いてましたがこれはおたくさんのですよね?
津端「あー。ありますね。ありました、になっちゃうんですけども。歯ブラシはもう終わっちゃったんですよ。作ってるのは別のメーカーさんでうちはライセンスビジネスです。瞬足でやってます。他にもいっぱいありましたね。絵の具セットとか」 ――瞬足の絵の具セット。 瞬足の過去のHPには絵の具セットも掲載されていた
津端「いろんなことをやりましたねえ。玩具菓子も作りました、カバヤさんと。ラムネでね、上を開けると組み立てモデルで靴になるやつとか」
――靴を組み立てるお菓子…!(※シューズロイド。販売終了だが画像検索した結果はこちら) 津端「ラジコンは売れましたね。車に瞬足のカラーリングを乗せたような。今売れてるのはメガネですかね」 ――足がメガネに…! いったいなんだってこんなことに 「うちはブランドホルダーといって監修だけこちらでやる。毎年2、3社入れ替わるような感じですね。今進めてるのが自転車用のヘルメット」 ――瞬足のヘルメットも…… 「瞬足と同じようにスポーティーな感じの。自転車本体はもちろんやりました」 ――もちろんやったんですね 「そうですね『もちろん』と言うレベルです。自転車は結構やりましたね。」 もちろんやるというレベルの自転車。靴モチーフの自転車だ
取り調べ中。ちなみに靴の展示がされてる商談スペースには「他のお客さんがいなくなったら行きましょう」ということだった
なわとびは断面が九角形で回すといい音がするらしい。コーナー回るのはどうなったのだろう
どうなってるのかこれは「1番最初は靴下ですよ。2005年ですかね。なかば冗談っぽい軽いノリで靴下を作ったのが最初」
――冗談でやったんですね 「冗談というかその瞬足ブランドがイケイケドンドンの時でブランドビジネスできないかなっていう時があったんですよ。だけどまぁいきなりは難しいし、靴に近いところで靴下いいじゃないですか。 靴下も瞬足と同じように左右非対称のイボイボつけて。滑らないように。結構売れたんですよね」 ――靴下はわかりますね 靴以外ではじめてやってずっと売れている靴下。ネックウォーマーなども売れてる
瞬足のメガネ。瞬足とはなんだろうか!
しかしこのサイドのデザインを見るとなるほどたしかに瞬足だ
それは瞬足なのかどうか――靴下には瞬足としての機能がちゃんとあったんですね。でも歯ブラシには…
津端「『噛む力は走る力なんだ』というコピーを作って順大の先生に聞いたら関連性はあると言われて。それを入れたら男の子には売れましたね。 ライセンス商品はすべて左右非対称に作らなきゃいけないというわけではなくて、子供の学校生活において刺さるようなギミックがあればOKって感じで作っているんです。 縄跳びは音がするようにひもの断面が九角形でね。音でリズムが取りやすくて大人でも飛びやすいです。 メガネはユーザーにニーズがあった。最初はほんとに売れないと思いましたね。メガネはちょっと瞬足じゃなくてもいいんじゃない?なんて思いましたね。 これもメガネとしての瞬足のようなギミックがありますね。軽くてかけててもストレスかからない、ボールがぶつかっても折れないし、カラーリングも靴をモチーフにして」 ――なるほど。瞬足っぽい見た目のメガネですね 「そうです靴のデザインですね。やっぱりカラーリングが大事。子供の物は」 消臭剤の瞬足! 逆さにしてそのままかけやすいという広義の瞬足らしさがある
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