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【野口裕之の軍事情勢】
日本警察に守られた在日中国人の「反アパホテル」デモ 「死のリスト」に載る大富豪失踪解明デモを天安門広場で
司法の独立を全面否定する最高裁長官のゴマすり
「まるで無法国家」などと言ってはいけない。「まさに無法国家」なのだ。日本の最高裁判所の長官に当たる最高人民法院の周強院長自ら、事実上の「無法国家宣言」をしているほど。
周院長は1月、北京で開かれた全国高級法院院長会議で、指示を下した。高級法院院長とは、日本で言えば高等裁判所長官に相当する。
「憲政民主・三権分立・司法の独立など、西側の誤った思想の影響を断固阻止しなければならない」
裁判官が司法の独立を堂々全面否定し、返す刀で「特色ある社会主義法治」などと、一党独裁の致命的欠陥を、いつもながらの「造語」を駆使して繕った。
「中国共産党による領導、中国の特色ある社会主義法治と司法制度を否定する誤った言動に対し断固、闘いを繰り広げる。西側の誤った思想と司法の独立というワナにかかってはならない。中国の特色ある社会主義法治の道を断固、進むのだ」
中国でいう“法治”とは中国共産党の「党治」と同義である現実は、ハナからわかっており、「何を今さら」感がある。
しかし、日本人専門家がネット上に載せた幾つかの分析論文を読み、「何を今さら」を繰り返す背景が理解できた。専門家の多くが、独裁色を強める習体制に向けた周院長の「ゴマすり」との観測で一致していたのだった。周院長は共産党内での出世を狙っている、とか。
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