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【野口裕之の軍事情勢】
日本警察に守られた在日中国人の「反アパホテル」デモ 「死のリスト」に載る大富豪失踪解明デモを天安門広場で
親しい公安筋が言うように、女性主催者が「南京大虐殺のウソを広める共産党お抱えの諜者」でないとすれば、天安門とは言わないまでも、勇気をふるう対象は香港でも事欠かない。
例えば、今年の旧正月(春節)の前日=1月27日未明に、香港金融街中心部で起きた《死のランキング・リスト》に載った中国人億万長者の誘拐事件。2月1日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)はアジア版1面と国際面に加え、電子版も詳しく伝えていたが、記事の表現は決して大仰とは思えなかった。
《デキの悪いスリラーの筋書きのよう》
《事件は三流カンフー映画の脚本ではない》
《中国が伸ばす長い腕から誰ひとり逃れられない》
億万長者は肖建華氏。銀行・証券といった複数の企業を傘下に収める明天集団の創業者で、60億ドルの資産を有する大富豪だ。FTによると、肖氏は昨年、《富豪ランキング》で32番目に入っている。ところが、ランキング入りした多くの人物が刑務所に収監された不運に陥ることで、《死のランキング・リスト》とも呼ばれている。
FTや地元メディアを総合すると、事件の経緯はこうだ。
《肖氏は旧正月前日の未明、住まいにしている高級ホテル・香港フォーシーズンズに、複数の女性ボディーガードとともにいた。女性ボディーガードは一部の身の回りの世話もやく。そこへ、中国本土から来た5~6人の公安警察が押し入り、ボディーガードをねじ伏せ、肖氏を連れ去った》
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