2017年1月21~22日、東京都千代田区の科学技術館で「2017ハンドメイドバイシクル展」が開催された。このイベントには日本を代表するビルダー(ハンドメイドで自転車を製作する職人または工房の総称)が集結。熟練の技術と独創性が注ぎ込まれた“作品”とも呼べる自転車の数々は、次のトレンドを占う意味でも非常に興味深い。

 今回は前回に続き、展示車の中から注目の自転車を紹介する。

ラグなどパーツの展示も

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 ハンドメイドバイシクル展では自転車の製造に必要なチューブ(パイプ)やそれを接合するために用いるラグ(継手)など素材(パーツ)も展示されている。

 写真右のTANGEは「プレステージ」という高級チューブを世に送りだしたことで知られるパイプメーカー。1990年代、ツールドフランスをはじめとする大レースで勝利を挙げたパナソニックの自転車もこのチューブを採用していた。