02月13日 13時23分
大規模火災で被災した新潟県糸魚川市の老舗の酒造会社が、富山県にある酒造会社の設備を借りて、13日から酒造りを再開しました。
糸魚川市にある創業360年以上の老舗「加賀の井酒造」は、去年12月の大規模火災で建物のほとんどが焼失し、酒造りができなくなりました。
「加賀の井酒造」では、顧客の要望に応えようと、13日から富山県黒部市にある酒造会社の設備を借りて、酒造りを再開しました。
黒部市の酒造会社を社員3人とともに訪れた取締役の小林大祐さんは「酒造り再開に喜びを感じます。
条件が違うため、ご迷惑をかけるかもしれませんがよろしくお願いします」とあいさつしました。
13日は、酒造り用のコメ100キロを蒸したあと、酒蔵に運び入れる作業が行われ、こうじの仕込みが本格的に始まりました。
「加賀の井酒造」によりますと、一升瓶にしておよそ1500本分の酒を造り、ことし4月下旬以降の出荷を目指すということです。
小林さんは「火災直後はどうしたらいいかと思ったが、きょうは次につながる第一歩です。これまでと同じように1つ1つの作業を大切にしてお客さんにいい酒を届けるために精一杯頑張りたい」と話していました。
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