午後から、友達が講師を務める「外来種についての講義」を聞いてきました。
外来種…あまり関心は無かったのですが、その奥深さに気が付かされたとても有意義な時間でした。
- そもそも外来種とは何なのか
- どういういきさつで日本に入ってきたのか
- 日本にはどんな外来種がどれくらいいるのか
- どのような問題があるのか
- 共存してゆくためにはどうしたらよいのか
外来種って何?
「外来種」とは
もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物
のこと。
つまり自力でやってきた「渡り鳥」は含まれず、国内でも本来の生息域から移動させられると「外来種」(国内外来種)になるそうです。
ゴキブリも本来北海道にいませんでした。
それが人間の活動で今や北海道にいるので「外来種」のようです。
どこまでさかのぼる?
どこまでさかのぼるのかというのも問題。
実はスズメなんかも大昔に移入されたので外来種と言えば外来種になるそうです。
実際はそこまでは遡れないので
日本の外来生物法では、明治元年以降に日本に導入された生物を外来生物の対象としており、それ以前の時代の生物については確かな記録を確認するのが困難という理由で対象外としている
とのこと。
どうやって来たの?
一体どうやって日本にやってきたのでしょうか?
多くは毛皮用、ペット用、農業用など人間が利用するために意図的に移入し、それが逃げたり逃がしたりして野生化してしまったようです。
日本にも大小様々な外来種がおいます。
最近千葉の勝浦で大繁殖している「キョン」、「アライグマ」などは有名ですね。
え、キョンは八丈島じゃないの?
はい、八丈島には元々キョンはいないようです。
問題と共存は
問題は
・農作物への被害
・在来種の存在が脅かされる
・雑種が生じる
・新たな病気の感染源になる
など
人間生活に被害が出る場合は「駆除」(捕獲して殺す)されるのですが、
「はたして人間の理由で殺してもいいのか」
そんな議論もしました。
本来外来種だって好きこのんでそのに来たわけではありません。
これから外来種を増やさないために「法整備」や「水際作戦」が行われつつあるそうです。
しかし外来種を生業にしている人や愛好家たちから反対されることもあるとか。
飼い主も責任を
私たちが出来ることも多いです。
亀のように長生きする動物は、最後まで飼いきれずにどこかに逃がしてしまうことがあるかもしれません。
引っ越しで飼えなくなることもあるでしょう。
そんな時は絶対に安易に逃がさず、里親に譲るとか、辛いけど処分するなどが必要なのです。
飼うからには、最後まで面倒をみる責任がある
最後に講師が外来種の駆除になぞらえて
「よそ者という理由で抹殺するという思想がとても怖い」
と言っていたのが印象的でした。
ありがとうございました。
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