【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は13日、釜山の日本総領事館前に設置された旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像をめぐる問題など韓日間の懸案について「できるだけ早期に解決されるよう、私としても意思疎通を図りたい」との考えを示した。国会外交統一委員会の全体会議で述べた。
尹氏は、慰安婦問題をめぐる2015年の合意を機に韓日関係は改善していたが、突発的に発生した少女像問題により現在のような状況になったことを韓国も日本も残念に思っていると述べた。
この日の発言は、ドイツで16日から開かれる20カ国・地域(G20)外相会合に合わせた韓日外相会談の実現を念頭に置いたものとみられる。
少女像については「決して設置自体に反対しているわけではない」としながらも、「外交公館前の造形物設置は国際慣行の側面で望ましくない。日本だけでなくほかの国の大使館や領事館にも当てはまる」と述べ、釜山の少女像の設置場所が適切ではないとの見解を示した。
また少女像問題を外国公館保護の観点でみる必要があるとした上で、「より適切な設置場所について、政府、地方自治体、市民団体が知恵を絞ることができるのではないか」との考えを示した。その上で、釜山の少女像問題と慰安婦合意は切り離して考えるべきだと述べた。
日本が一時帰国させている長嶺安政駐韓大使のソウル帰任については「日本政府が決めること」とした。