12日午後3時23分ごろ、釜山地下鉄1号線の新平行き電車が沙下-堂里駅間を走行中、線路側にはみ出した換気口の部品と衝突した。この事故で電車の1、2号車の右側の窓十数枚が割れ、破片で乗客3-4人がけがをした。現場は堂里駅から320メートルの地点だった。
事故原因となった換気口の部品は亜鉛めっき鋼板でできており、縦横2.4メートル、厚さ2.3ミリメートルの形状だった。12日未明には換気容量を拡大する工事を実施しており、施工業者が臨時に線路脇の壁面に固定しておいたものだったという。
地下鉄を運営する釜山交通公社は「列車通過時の風で仮止めが外れ、換気口部品が線路側にはみ出したとみられる。運転士が発見し、速度を時速50キロメートルから5キロメートルまで減速した状態で衝突した」と説明した。
電車は8両編成で、乗客は車内で10分ほど待機した後、運転士や消防士の誘導で線路に下り、堂里駅まで歩いて避難した。公社側は1号線全線で運転を一時見合わせた。