インターネット広告代理店大手のオプトホールディングは13日、電通と資本業務提携を解消することで合意したと発表した。電通子会社が保有するオプトの株式をファンドに売却する。「将来の資金調達や柔軟な資本政策を実施するため」(オプト)という狙いから、電通子会社に提携関係の解消による同社株式の譲渡を依頼したとしている。提携解消がオプトの業績に与える影響はないという。
両社は2005年に資本業務提携を開始。電通子会社の電通デジタル・ホールディングス(東京・港)が筆頭株主としてオプトの発行済み株式489万9000株(総株主の議決権の数に対する割合18.9%程度)を保有し、ネット広告の販売・技術で協力してきた。
両社は15年にモバイル広告など一部で業務提携を縮小。オプトは電通との提携について「両社の目的に照らして一定の成果を得た」としている。