Evernoteのinboxをflowboxに その1
概要
- inboxは受信箱。情報の最初の着地点
- inbox zeroは、受信箱に情報を溜めておかないようにするメソッド
- inbox zeroは、タスク管理における手法
- Evernoteにもinboxはある
- Evernoteは、タスク管理ツールだろうか?
- Evernoteのinboxにinbox zeroを適用すべきだろうか
デフォルトノートブックとinbox
Evernoteには、「デフォルトノートブック」というものがあります。全ノートブック中たった一つだけ指定できるノートブックで、何も指定がない状態でノートが作成されると必ずそのノートブックにノートが到着することになります。Gmailなどのメールソフトにおける「受信箱」(inbox)の位置づけです。
一般的にEvernoteの運用では、まずこのデフォルトノートブックに情報を着地させ、その後処理を行った上で、適切なノートブックに振り分ける、という手法がとられます。私も十年近くEvernoteを使っていますが、まさにこのやり方で運用しています。役割が似ているので、このノートブックに「inbox」と名前をつける方も多いようです。
さて、このデフォルトノートブックの処理法ですが、inboxという名前がついていることから、inbox zeroの手法が用いられることが多いようです。概要は省略しますが、inboxをメールの置き場所にしないという指針を持つ運用法で、入ってきたメールに対して必ず何かしらの処理を行い(あるいは判断をくだし)、メールを片付け、その数をゼロにするという具体的な営みが繰り返されます。
これはまったく合理的な手法です。リストのコンテキストが混乱するのを避けられますし、どうせ避けられない「判断をくだす」という作業が促されるのも魅力的です。世の中には「あとでいいか」と思えるものもたくさんありますが、たいていそれは処理が面倒な案件に対して起こりがちな気持ちで、つまりは体の良い先送りでしかありません。そのときずばっと判断を下した方が、実は精神的にもよかったります。
で、問題はそのinbox zeroという手法がEvernoteのデフォルトノートブックの処理にも適用できるのか、という点です。
(その2につづく)
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