チャボ・ゲレロさん死去 大仁田、藤波らと死闘抗争…肝臓がん68歳

2017年2月13日6時0分  スポーツ報知
  • 07年の「無我ワールド」で、藤波辰爾を痛めつけるチャボ・ゲレロさん

 昭和のプロレスを彩った名レスラー、チャボ・ゲレロさんが肝臓がんのため死去した。68歳だった。息子でプロレスラーのチャボ・ゲレロ・ジュニア(46)が12日、インスタグラムで「今年の1月初旬に肝臓がんと診断されていました。彼は今は天国にいます」と明かした。

 父ゴリー、弟マンド、ヘクター、エディもプロレスラー。メキシコで有名な「ゲレロファミリー」の一員として、1970年に同地でデビューした。75年に全日本プロレスに初来日。78年から新日本プロレスに参戦し、藤波辰爾(63)とバトルを展開。80年、木村健悟(63)からNWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座を奪取した。

 81年から全日に移籍。大仁田厚(59)にベルトを奪われるも、抗争を繰り広げた。特に82年11月、タイトル戦で敗れた後、大仁田を血まみれになるまでトロフィーで殴りつけたシーンはファンに衝撃を与えた。ラフファイトだけでなく、決め技のジャーマンスープレックスの美しさで人気を博し、ゴリースペシャルなどのルチャ・リブレ(メキシカンプロレス)の技を日本に紹介。目立たぬ存在だったジュニア戦線を活性化し、後のタイガーマスクらの活躍につなげた。

 晩年もプロレス熱は衰えず、2004年には55歳で米団体WWEでクルーザー級王座を獲得。昨年8月に久しぶりに来日し、8人タッグのデスマッチで大仁田組と対戦。往年のトロフィー殴打を再現するなど、元気な姿を披露していた。日本での最後の試合は11月。全日本プロレスのマットに復帰し、全日本黄金時代に活躍したドリー・ファンク・ジュニア(75)、ザ・グレート・カブキ(68)とともにスペシャル8人タッグマッチを戦った。

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