ビットコイン、ブロックチェーン、最近良く聞くそのワードを初心者にも分かりやすくまとめてみました。
「ビットコイン」「ブロックチェーン」、インターネットを利用する人なら一度はこの言葉を聞いたことある方も多いのではないでしょうか。
2016年度末から2017年にかけて、ビットコインの相場の乱高下も影響してメディアでの露出がかなり増えてきました。しかしその知名度の割に、ビットコインやブロックチェーンに対する理解度がないままの人が多い印象です。
そこで今回は初心者でもわかりやすくビットコイン、ブロックチェーンについて解説してみようと思います。
ビットコインの特長を分かりやすく
ビットコインとはインターネットを介してやりとりできる通貨(デジタルカレンシー)の中でも、暗号通貨(クリプトカレンシー)と呼ばれるもので、ゲームの中に使われているコインや、LINEなどで使えるLINEコイン、電車で使えるSuicaの中のお金とは根本的に技術が異なるものです。
ビットコインはサトシ・ナカモトという日本人名を名乗る謎の人物が2008年に世の中に発表したことで生まれました。現在もサトシ・ナカモトの詳細は分かっていません。
ビットコインの大きな特長は
- 「中央集権管理者」がいない通貨である
- コンピュータプログラムによって通貨が「発行」「管理」される
- 特定のサービスではなく、どこでも使うことができる
- 改ざんが不可能で、きちんと利用すれば安全である
いきなりで何を言っているか分からないかもしれませんが簡単にすると
「インターネットの上で、本物のお金(円やドル)と同じように存在しているお金」
ということです。これだけでなんとなくすごさが伝わるのではないでしょうか。
ここでは厳密な説明は省略しておきます。
ビットコインのために生まれた技術の名前 = ブロックチェーン
上記のビットコインの根幹をなす技術がブロックチェーンです。ビットコインの実現のために考え作られた技術です。
「ビットコインに使われている技術がブロックチェーン」というニュアンスの言い方をするメディアが多いですが、ビットコインの仕組みに汎用性を見出して取り出されたのがブロックチェーンというワードなだけで、あくまでビットコインが先にくると私は厳密に考えています。
ブロックチェーンは暗号化(他の人にデータの内容を分からなくする技術) を利用して、安全に情報を相手に送るための仕組みだと考えておいてください。
何に使える?ブロックチェーンの可能性
「ブロックチェーン」というワードだけが一人歩きするのには大きな理由があります。それはブロックチェーンがビットコインなどの「通貨」としてではなく、それ以外に応用すれば社会に与えるインパクトが絶大になるという見解が強まっているからです。
日本でも経済産業省が率先して調査を進めており、公式の見解でその国内での潜在的市場規模は67兆円と発表しています。(この数字の妥当性は物議を醸していますが。笑)
具体的な応用分野としては
- 土地の登記
- 流通の管理
- ゲームのアイテム
- IoT分野との組み合わせ
- クラウドコンピューティング
などがあります。最近の事例ではエストニアが国家を上げて国民の管理やインフラにブロックチェーンを導入、ジョージア(グルジア)が土地の登記システムを導入するなどのニュースが話題になりました。
まとめ
ビットコイン、ブロックチェーンは正しい理解をして正しく利用すればその恩恵は計り知れないものです。間違った理解でその可能性を見誤ったり、怪しい技術だと思う人が少しでも減ることを祈って私はこの記事を書いています。これらの技術はまだまだ試験段階であり、何が正解をみんなで議論して見つけていくフェーズにあります。これからのブロックチェーンの未来をつくっていくのは、皆さんの正しい理解と対話であると私は考えています。