cakes読者のみなさま、こんにちは。
まだまだ寒いですね。寒い日はやっぱり鍋! 忙しいときはとりあえず鍋! 週末は鍋!と、鍋ばかり食べてそろそろ飽きているあなた。そんなあなたに、今月は鍋の呪縛から逃れられる、ちょっと目先の変わった簡単料理をご紹介します。使う素材は、冬が旬のたらです。
寒さど真ん中のこの時季、魚屋さんのいい位置には、いつもたらが並んでいます。旬だから味もいいし、値段も手頃。でも、たらと言えばたらちりぐらいしか思いつかなかったりしませんか? おっと、たらちりも鍋ですね。たらって鍋以外でどうやって食べればいい?
そんなときは、ポルトガル人に聞けば問題即解決。あちらには、干しだら(バカリャウ、と言います)を使った料理がうなるほどあります。主食はパンですが、主おかずはバカリャウ、と言ってもいいぐらい。ポルトガルを旅すると、バカリャウの文字をメニューに見ないレストランはないし(そんなレストランはきっとすぐ潰れる)、誰かの家でおもてなしを受けるときも、2回に1回は間違いなくバカリャウ料理が出てきます。クリスマスイヴだってバカリャウだし!
これまでにも「ピポグラタン」「たらのコロッケ」「たらとほうれん草のクリームグラタン」「甘塩たらとえびごはん」「たらとじゃがいも、かぶの葉のポルトガル風おかゆ」などをご紹介してきましたが、まだまだあります、日本で作れるポルトガルのたら料理。まずは、フライパンひとつでできる炒めもの「バカリャウ・ア・ゼ・ド・ピポ~たらとじゃがいも炒め、ゆで卵ソース」から、どうぞ。
Menu do dia 本日のメニュー
「バカリャウ・ア・ゼ・ド・ピポ~たらとじゃがいも炒め、ゆで卵ソース」
甘塩たら 1切れ
じゃがいも 1個
玉ねぎ 1/2個
卵 1~2個
にんにく 1片
牛乳 大さじ3
黒オリーブ 10粒
オリーブオイル 大さじ1
イタリアンパセリ、塩、黒こしょう、 各適宜
つくり方
卵は固めにゆでてざく切りします。ゆで卵の詳しい作り方は、「緑の卵」でご紹介したこちらをご覧下さい。
じゃがいもをゆで、5㎜幅に切ります。
甘塩たらを耐熱皿におき(生のたらを使う場合は、表面全体に塩をふって10分ほど置き、余分な水分を拭いて使います)、牛乳をふりかけて5分ほど浸します。そのままラップでふんわり包んで電子レンジ(600W)で1分半ほど加熱。火が通ったらそのまま置いて粗熱をとり、皮と骨を取り除いて身をほぐします。牛乳がたらの生臭さを取り、ふっくら仕上がります。電子レンジがない場合はフライパンに入れ、弱火で軽く煮て下さい。
玉ねぎは薄切り、にんにくは粗みじん切り、黒オリーブは半量の5粒を細切り、イタリアンパセリはみじん切りします。
フライパンにオリーブオイルをしき、冷たいうちに玉ねぎとにんにくを入れて弱火で透き通るまでじっくり炒めます。そのまま炒めてもいいのですが、最初に全体を軽く混ぜ、油が回ったらふたをして数分蒸せば、焦げることもなく熱の通りも早いのでおすすめ。透き通ったら軽く塩をふって炒め、たらとじゃがいもを加えます。
さらに全体を混ぜるように炒めます。ここでもう一度味をみて、塩で調えます。たらの塩気と相談しながら、好みの加減に調えます。
さらに黒こしょう、刻んだ黒オリーブ、イタリアンパセリの半量を加え、
軽く炒め合わせたら器に盛り、刻んでおいたゆで卵を振りかけ、残りのイタリアンパセリと黒オリーブを散らして、完成!
写真はゆで卵1個分ですが、ゆで卵が好きな方は倍量かけてもおいしいです。たらの塩気と玉ねぎの甘み、ゆで卵の黄身のマイルドさがいいバランスで、黒オリーブのアクセントもきいた、ワインが進む気軽な炒め物です。
今回この料理に合わせたのはこちらのワイン。今回も、ポルトガルの緑のワイン「ヴィーニョヴェルデ」からの1本です。
高貴品種アルヴァリーニョとトラジャドゥーラをバランスよく合わせた、ふくらみのあるエレガントな味わい。たらの塩気や玉ねぎの甘みとも相性がよく、爽やかなだけでなく、飲みごたえもしっかり感じます。イタリアンパセリの清涼感が、ワインのフルーティーさを引き立てます。塩味系の鍋にもおすすめ。今晩は鍋ってもう決まっているという方、おすすめですよ。
では、どなたさまもよい週末を! 次回もたらとじゃがいもで1品ご紹介します。