早稲田大学文学部 現代文2015 大問1
の解説の続きをしていますね☆
本文を頭から読んでまとめていきながら
設問が来たらそれを解く...というのは一見正確なやり方のように思えるかもしれませんが、、、
実際には、時間が足りない...、頭がまとめられない...、(着眼点が分からず)設問に対応できない...
という状況で立ち止まってしまうことが多くないですか?
『実際に読み取るべき量は少なくても、しっかり確実に正解を得ることはできます』
それぞれの設問でまとめているポイントを次の(年度の)問題に活用する意識を持っていけば、成果を感じる成長もできますので、うまく取り入れてもらえたらと思っています
それではあらためて
問3からの解説をスタートしますね
『問3』
傍線部3「美しいという、ありふれた言葉の意味を、根本から変えるまでに美しい」とはどういうことか。その説明として最も適当なものを選べ。
『〜とはどういうことか』というイコールの説明を求めている設問
→美しさの説明を求めているのば分かるが...
↓
本文をサーチするキッカケが欲しい
↓
傍線部が引かれていない主語に、国語はポイントを隠してくる
という原則を元に『何が美しいんだろう』と考えて、主語にあたる言葉をチェックし、そこを軸に考えててみる
↓
↓(すぐに傍線部3へ)
↓
(傍線部3の直前文に)
↓
そこで生み出される雑器「こそ」が、美しい。
とあり、「こそ」という強調なので、『雑器』に注目する
(ここの部分は5パラの最後なので次のパラグラフに進みたいところだが...)
↓
(6パラ)
朝鮮人は、こうした器が美しいとは、少しも感じずに、...
「美しい」という説明を求める問題なので、それを否定してることを説明するこのパラグラフは不要だと判断する
→『パラグラフの頭でそのパラグラフの内容の性質(方向性)を述べる』ということから、6パラは不要と判断している
↓
(7パラ)
「雑器」というワードに強調があったので、そのワードをサーチして...
「物」の「美しさ」は、(←ここをサーチした)
物だけが持っているのではない。それを観る人間の眼とともに、ある瞬間に物から生まれてくる。
↓
not A but B の構文(AではなくB)なので
Bに強調点がある
↓
物の美しさは、それを観る人間の眼とともに、ある瞬間に物から生まれてくる、
↓
正解はハ
『主語ー述語』関係を追うことは国語の基本。どちらかに傍線が引かれていなくても、その関係をチェックすること!
『問4』
「「茶」の病ひ」とあるが、その例として最も適当なものを1つ選べ。
↓
「その例として」→中心をとらえる
「病ひ」→比喩→マイナスイメージの同じベクトルを持つワードをチェックする
↓
↓(パラ9)傍線部4
↓
(コツ)傍線や空所に対して解答サーチするときは、その前後につく言葉を含めてサーチするとよい
↓
(傍線部4の前に)
神品の地位と法外の値を与えたのは、茶道だが、与えた時には、すでに(傍線部4)が始まっている。
↓
『〜した時』『〜なので』は同時性としてヒントになるので活用するとよい
↓
ワードサーチを続けていき
↓
(パラ10)
「反対に」という強調する対比の接続語なので、これ以降に答えorヒントがあるのでは?
↓
高額な商品(=法外の値)
必ず銘があり、金印があったりする(=神品の地位)
↓
(このあたりにヒントがありそう)
↓
↓「病ひ=堕落」
↓
利休は、茶の完成者と言うよりは、明らかにその堕落の歴史的な出発点にいた人だと、...
↓
利休=茶の堕落の出発点
(コツ)傍線や空所に対して解答をサーチするときは、その前後につく言葉を含めてサーチするとよい
↓
(「反対に」のすぐ以下に)
↓
利休の指導によって作られた(=出発点にいた)とされる楽茶碗...
↓
正解はハ
【現代文のポイント】
・比喩はベクトル&イメージを押さえる
・サーチするときは前後も含めてみる
・〜する時、〜するので →同時性(=)ヒント
・主語ー述語関係
このようにして設問に取り組む姿勢のホンの一部でも伝わっているでしょうか?
ポイントの押さえ方が
次に生きてきますので
しっかり覚えて
次に少しでも活用していこうとしてみて下さいね!!