漫画家の谷口ジローさん(本名、谷口治郎)が2月11日、死去した。69歳だった。
AFP=時事
谷口さんは19歳のときに上京し、アシスタントを経てデビュー。
久住昌之さん原作で作画を担当した「孤独のグルメ」は、松重豊さん主演でテレビドラマ化もされた。
訃報をうけ、大手メディアでは代表作として「孤独のグルメ」を挙げているが、ほかにも多くの傑作がある。
犬を飼う
▲1991年からビッグコミックにて掲載され、翌年には第37回小学館漫画賞審査員特別賞を受賞した。谷口さん自身の体験をもとにした作品で、子どものいない夫婦と愛犬との交流が描かれている 小学館 / Via amzn.asia
坊ちゃんの時代
▲関川夏央さんとのタッグで、夏目漱石を中心として明治の文学者たちや世相を描いた作品。第2回手塚治虫文化賞を受賞した 双葉社 / Via amzn.asia
事件屋稼業
▲「坊ちゃんの時代」の同様、関川夏央さんとのタッグ。作画を谷口さんが担当した。アンダーグラウンドで生きる探偵を描いた 双葉社 / Via amzn.asia
遥かな町へ
▲1998年に発表された同作。2010年には、本作を下敷きに、舞台をリヨン近郊としたフランス映画「fr:Quartier Lointain」が公開された 小学館 / Via amzn.asia
天の鷹
▲2002年に発表。19世紀のアメリカ西部を舞台にし、2人の元侍がインディアンとともに土地をめぐってアメリカ政府と戦う 双葉社 / Via amzn.asia
サムライ・ノングラータ
▲矢作俊彦さんとのタッグ。パリを舞台にして、個人商社のホンゴー・ヨシアキと、元フランス外人部隊大尉のノリミズ・リンタロウが活躍する痛快アクション フリースタイル / Via amzn.asia
ナックルウォーズ
▲作は狩撫麻礼さん、作画を谷口さんが担当。ボクシングに信仰を求める男・森山と、彼の夢を背負って世界チャンピオンを目指す三上乱の生き様を描いたアクション作 双葉社 / Via amzn.asia
ほかにも「ブランカ」や「シートン」、「猟犬探偵」、「原獣事典」などがある。
谷口さん。たくさんの作品、ありがとうございました。
AFP=時事