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マイナンバーなど個人情報紛失を公表せず 職員処分も「懲戒処分ではない」大阪・羽曳野市
大阪府羽曳野市が個人情報が掲載された書類を紛失した職員5人を処分していたことが5日、わかった。市は懲戒処分ではないとして、事案を公表しなかったが、担当者は「不適正な事務処理が発生したことは遺憾」としている。
市によると、紛失したのは未成年の障害者が通所施設で「放課後等デイサービス」を受ける際に必要となる書類。市内の男性2人分で、書類には、住所や氏名、マイナンバーなども記されていた。
いずれも昨年秋に市に申請があったが、12月になって書類の紛失が発覚した。どの過程でなくしたかは不明だが、市は2人に必要なサービスを受けられるよう配慮した上で、2家族に事情を説明し、謝罪した。また、同月28日付で関係した職員5人を文書による厳重注意などの処分にした。
市指導監査室の田中安紀室長は「個人情報の取り扱いには十分注意しながら再発防止に努めたい」としている。