今月卒業を控えたソウル市のA私大(4年制)史学科の学生40人余りのうち、就職が決まったのはわずか10人足らずだ。大学院進学者を除いても卒業予定者の半分以上が卒業と同時に「ニート」に陥る状況だ。同学科を卒業予定の女子学生は「5年前に入学したころから『就職は容易ではない』と聞かされていたが、それでも当時は先輩たちが卒業前に何とか就職に成功していた。卒業したらすぐに失業者になると思うとめまいがする」と話した。
雇用の低迷は今に始まった話ではないが、特に今年から2019年までの3年間に4年制大学を卒業する青年は史上最悪の「就職氷河期」に直面する見通しだ。3年間の大学卒業者が過去最多で、それが就職市場に流入するのに対し、韓国企業の相当数が内外の不透明感から大卒者の採用規模を縮小しているためだ。求人を待つ列が延びているのにもかかわらず、就職市場は「狭き門」となっている。
男子学生は10-12年の入学者、女子学生は12-14年の入学者が就職氷河期による被害を最も受ける見通しだ。4年制大学の入学者は10-14年の5年間が最も多かった。10年(35万8511人)に続き、12年(37万2941人)でピークを迎えた後、13、14年は36万人台で推移している。
韓国雇用情報院によると、男子学生は兵役などの理由で入学から卒業まで平均7年、女子学生は平均5年かかる。この統計に基づけば、男子は10年、女子は12年に入学した学生が今年から本格的に就職戦線に加わる。一方、企業は採用枠を削減している。雇用労働部(省に相当)によると、従業員300人以上の企業が計画している今年上半期の採用人数は2万9792人で、過去8年で最低だ。