アメリカのホノルル空港で、ニューヨークに向かっていた韓国人男性が拘置所に拘禁されたうえ、強制的に韓国に送り返されていたことがわかり、ホノルルの韓国総領事館は理由の解明をアメリカ側に求めています。
ホノルルの韓国総領事館が現地時間の10日、明らかにしたところによりますと、オーストラリアを出発しホノルル経由でニューヨークに向っていた27歳の韓国人男性が今月2日、ホノルル空港で4時間にわたる移民審査を受けた末、理由も示されずに入国を拒否されました。
そしてこの男性は、手錠をかけられて凶悪犯罪者が収容される空港近くの連邦拘置所に拘禁されたうえ、翌3日、仁川(インチョン)行きの飛行機に乗せられて韓国に帰国しました。
この男性は、韓国とアメリカのビザ免除協定にもとづく、ESTA=電子旅行許可制でアメリカ行きの手続きをとり、最大90日間、アメリカに合法的に滞在できることになっていました。
しかしアメリカの税関国境保護局は、これといった理由も示さず、入国を拒否しました。このためホノルルの韓国総領事館が、税関国境保護局に問い合わせましたが、具体的な回答がない状況だということです。
総領事館は、税関国境保護局に抗議文書を送るとともに、ワシントンの韓国大使館にも連絡をとってアメリカ側に真相究明を求めています。