人にはこれまで歩んできた人生がある。
楽しかったこと、悲しかったこと、いろいろあると思う。
僕にもいろんな過去があり、嬉しかったこともあったけど、人には言えないこと、悲しいこと、悔しい思いをしたことのほうが多かった。
ただ悲しいことや悔しかったことが多いこともあったせいか、多少のことでは心が折れなくなり、悪く言えば「図太くなった」のかもしれない。
歩んできた人生がサンドアートに反映
昔ね、普段はきれいごとばかり言う人が、立場が悪くなると本性を現す瞬間を何度も垣間見てきたし、人の裏切りにあい自暴自棄になった時期もあり、本気で自分の命を絶ってしまおうとしたこともあったんだ。
心が荒んでしまうと、ほんと誰も信用できなくなる。
自分の見ている世界だけが、灰色がかった世界というか。
でもね、それらをすべて帳消しできるほど現在はとても楽しくすごせているんだ。
たとえばサンドアートと出会えたことや、北海道で一緒にサンドアートをやる仲間が増えたこと、親友の山ちゃんと出会えたこと。
現在は苦しくても、そこで踏ん張っていれば必ず道は開けてくる。
ある人がそう僕に言ったとき、当時苦しかった僕は「何言ってんだよ!」と本気で思っていたけど、踏ん張った者しか手に入れることができない未来ってあるんだよね。
苦しかったときや、悲しかったときに描いた絵や文字って、そのときの心情をとてもよく表している。
だけどあれから十数年経ち、僕が描くサンドアートは人からよく「繊細ですね」とか「優しさを感じます」とか言われる。
少しだけアーティストっぽい言いかたをしちゃうとね、苦しみと悲しみ、その上から幸せが覆いかぶさり、現在の絵が僕の知らないうちに、無意識のうちに描き出されているのかもしれないかも、なんちゃってー(笑)
アーティストとして
僕の視線は常に自分自身とクライアント、そして応援してくれる方々や仲間たちに向いている。
よく「他のサンドアーティストのことを意識したりはしないのか?」と訊かれることがあるけど、くだらない質問してくんなっつーの!
しょうがないからそのたびに言うのが「自分が尊敬するアーティスト以外のことは気にしていない」と答えている。
僕の活動の邪魔をするのならあらゆる手段を使ってでも全力で叩き潰すだけだが(本気になると怖いぞw)、そうでないのであれば誰がどこで公演をしようが、どんな活動をしようがどうでもよいし興味ねーんだよ。
だから今後はそんなくだらない質問には答えない。
もっと未来が明るくなるような質問をしてくれよと思う。
とある取材でも答えたけど、僕が尊敬しているのは日本では昔からサンドアートに携わっている飯面先生だけ、海外ではロシアのアーサーとイスラエルのイラーナだけ。
3人とも僕の目標であり、僕のサンドアートに深く影響を与えてくれた方々であり、心から尊敬しているアーティストなんだ。
偉大なサンドアーティストの絵や映像を見ていると、砂で描く絵が上手いことはもちろんなんだけど、心が温かくなったり嬉しくなったり、考えさせられたりする。
僕もそんなアーティストを目指して北海道で活動している。
2017年森マサミチへのご依頼先
2017年、北海道以外でも公演を承ります。
その他、映像制作もお気軽にお問合せください。