(cache) 各会議詳細|第13回模擬国連会議関西大会
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第2会期国連総会 (GA-Ple Adhoc)

会議概要

議題

Future government of Palestineパレスチナにおける将来の政府

会議設定

設定会議第2会期国連総会パレスチナ問題に関するアドホック委員会及び本会議
募集人数26名22名(ペアデリなし) ※変更しました。
会議監督岩野誠太郎(東京外国語大学外国語学部3年生)
議長野口香織(明治学院大学法学部3年生)
秘書官疋田茜(法政大学法学部3年生)
報道官森明彦(大阪大学法学部4年生)
使用言語日本語/日本語/日本語
(公式/非公式/決議)

第2会期国連総会 (GA-Ple Adhoc)

議題概要

議題解説

「世界に散っているユダヤ人が民族的な郷土を持ちたいと願うのは、至極当然である。 だが、それによってアラブ人が苦しめられたり、追い立てられたりすることがあってはならない。(中略)将来必ずや、パレスチナはミルクと蜜が流れる永遠の地として発展するだろう」
―チャーチルの演説録より

「私たちは、2000年に渡るユダヤの血を受け継ぎ、すべての歴史を背負っていました。誰の励ましにも笑顔で応える必要はなかった。ただ静かに時が過ぎ、パレスチナにたどり着くのを待っていたのです。」
―ユダヤ難民の証言より

「我々ユダヤ人が独立を勝ち得たのは、世界の慈悲のおかげではない。我々が自らの汗と労働によって国家を創設したのである。しかし、まだ戦いが終わったわけではない。 我々は、自信に満ちた態度で明日に備えなければならない。国家は、国家を切望する人々の意志によってのみ築かれるのである。」
―ベングリオン回想録より

「このパレスチナの土地に、ユダヤとアラブの両民族を受け入れる余地はない。この狭い土地にアラブ人がいる以上、我々ユダヤ人の安住の地は望めないのである。(中略)アラブ人の一村落、一部族たりともパレスチナに残してはならないのだ。」
―ユダヤ人武装組織指導者の証言より

「昔は良き隣人だったのに、戦争によってユダヤ人は残虐な侵略者となりました。(中略)我々は、二度と自分の家には帰れませんでした。我々の中にはイスラエル兵の目を盗んで村へと帰った者もいました。 しかし、彼らはやがてイスラエル兵に捕まり、殺されるか、よくてもトラックで国境線まで運ばれ、鉄条網の外に追い出されたのです。」
―パレスチナ難民の証言より


国際連盟の委任によってパレスチナを統治していたイギリスは、第二次世界大戦後、アラブ・ユダヤ両民族の対立を収拾させることができず、その解決を創設されたばかりの国際連合に要請しました。 その結果、1947年4月から特別総会が開かれ、また、5月には国連パレスチナ特別委員会が設置されてパレスチナ問題の討議及び調査が行われました。 しかし、民族、宗教、領土など、人類が経験してきた諸問題が複雑に絡み合うパレスチナ問題の解決は容易でなく、議論は紛糾しました。

対立を抱えたまま交渉の舞台は国際連合の一般総会に移ります。 アラブ諸国による強硬な反対、ユダヤ側の壮絶なロビー活動、大国による小国への圧力といった、参加国の思惑やパワーのぶつかり合いと熾烈な集票活動が議場の内外で繰り広げられました。 国連決議181号は、特別に設置されたアドホック委員会で可決されたのち、決議が回送された総会本会議でも可決され、パレスチナの分割が決定しました。

しかし、アラブ諸国は決議を受けて建国されたイスラエルに宣戦布告し、第一次中東戦争が勃発しました。 戦争の結果、大量のパレスチナ難民が発生し、パレスチナ問題はさらに泥沼化しました。 そして、現在に至るまで解決の見通しが立っていません。

今回は、史実の会議において話し合われた論点から会議監督がピックアップした論点を集中的に審議し、決議を作成して頂きたいと考えています。

参考文献・URL

木村申二(2002)「パレスチナ分割―パレスチナ問題研究序説―」(第三書館)
ダン・コンシャーボク、ダウド・アラミー(2011)「双方の視点から描く パレスチナ/イスラエル紛争史」(岩波書店)

第2会期国連総会 (GA-Ple Adhoc)

会議テーマ

テーマ:「考えあぐねること」


国益の設定、政策立案、会議行動といった、模擬国連会議における各場面において徹底的に考えあぐねてください。 この会議ではパレスチナの分割について話し合います。つまり、皆さんが出した結論によって世界の歴史が変わるのです。

参加者の皆様にはまず、担当国の国益とはどのようなものか、当時の国内情勢、外交環境など様々な面からリサーチした上で設定して頂きます。 政策立案、会議行動では、史実よりもより良い結果を出せるよう、自国の情報、他国の情報、当時の国際関係、史実における会議の過程など、多面的なリサーチを行い、その結果を基に考えあぐねてください。 また、パレスチナの分割という、国家の存立にかかわる事項を話し合う以上、この会議では各国の国益が激しくぶつかり合います。 模擬国連活動において、大使としての立場と一個人としての立場の違いに悩むことがあるかと思います。自国の国益と国際益との狭間で徹底的に悩みぬいてください。 この会議では、考えあぐね、悩みぬくことを通じて、国際問題への理解を深めることを目指します。

第2会期国連総会 (GA-Ple Adhoc)

ディレクインタビュー

岩野 誠太郎(いわの せいたろう)
東京外国語大学外国語学部
3年生







混迷を深めるパレスチナ問題。
国際益と国益を両立することはできるのか?
GA-Ple AdHoc 会議監督 岩野さんに伺いました。

―議題の簡単な紹介をお願いします 。

1947年にタイムトリップして、アラブ側とユダヤ側の対立が深刻化していたパレスチナ問題の解決について議論します。 史実ではパレスチナ分割が決定された会議です。

―なぜそのような議題を選んだのですか?

「歴史が好きだから歴史会議にしたい」、「参加国の利益がぶつかり合い、参加者が大使として全力で国益の確保を
目指して行動するような会議にしたい」、 「いまだ解決されていない国際問題について、歴史の視点から考察してほしい」と考えていて、それを満たすのがパレスチナ問題だったからです。

―では、この会議では具体的にどのようなことが話されるのですか。また、どのような対立軸が予想されますか ?

具体的な論点として、以下の点が挙げられます。
・パレスチナにどのような形態の政府を樹立するのか
・そもそも、国連総会がパレスチナ分割を議論する権限はあるのか
この論点を軸に、アラブ側、ユダヤ側、その他の国という大雑把な対立構造が成立します。
パレスチナの分割に強硬に反対し、パレスチナ問題の国際司法裁判所への付託を要求するアラブ側、ユダヤ国家の樹立を悲願とし、パレスチナ分割を推し進めるユダヤ側を双極として、態度を固めきれないその他の国が存在します。 アラブ側、ユダヤ側とも、その他の国をいかに説得し、自陣営に引き込むかということが最大の課題となります。 また、その他の国は自らの立場を生かし、いかに自らの国益に沿った要求を行うことができるかということが重要になります。

―この会議の魅力はなんですか?

公式発言、決議作成ともすべて日本語で行われるため、英語のテクニカルなミスなどに時間を費やされることなく、議論に費やすことのできる時間を確保することができます。
また、参加国数が比較的少ない上、決議の最終的な採決には3分の2以上の多数が要求されるため、一か国あたりの役割は相対的に大きくなります。 また、歴史会議であり、資料が比較的少ない中でどのように政策を立案するのか、リサーチ力、論理的思考力が試されます。 さらに、採決に必要な国数の関係上、会議戦略も重要となります。自国のパワーを客観的にとらえ、「政治」、「外交」を繰り広げてください。模擬国連会議では論理ばかりが重視され、パワーという視点が軽視されることも少なくありません。 この会議ではパワーも非常に重要な視点となってきます。これらのことを踏まえ、大会テーマはopportunityとなっていますが、この会議が、今後国際問題への理解を深めていくopportunityとなることを約束します。

―どのような人に参加してほしいですか?

どなたでも大歓迎です!
しっかりと会議準備をして、会議中は物怖じせず発言していただければ大丈夫です。
世界史の知識がなくとも、私がしっかりサポートしていくので、ご安心ください!

―参加者にはどのようなことを望みますか?

しっかりとリサーチをして、担当する国の国益とは何か、様々な面から考えあぐねてみてください。
単にその問題と担当国との関係でなく、内政状況、外交関係など、担当国を取り巻く様々な要因からその国の国益を導き出してみましょう。
また、この会議では3分の2以上を越える賛成国を集めなければ決議は成立しません。よって、戦略も非常に重要となってきます。事前準備はしっかりとお願いします。 とはいえ、心配されることはありません。会議監督がきちんとサポートしていきますので、ご安心ください。

―最後に、会議監督として意気込みをどうぞ!

参加者の皆さんに満足いただけるよう、頑張っていきます。
議場でお会いできる時を楽しみにしています!よろしくお願いします!

岩野さん、ありがとうございました!!

第2会期国連総会 (GA-Ple Adhoc)

国選びのポイント

会議監督のみなさんに、自身の会議で担当国を選ぶ際のポイントについてお聞きしました。


 この会議において担当国を選ぶ際、考慮するポイントは大まかには2つあります。
①担当国とパレスチナ問題の関連、②担当国とパレスチナ問題に利害を有する国との関連です。史実においては、下の図のような関連が生じていました。
横軸:パレスチナ分割への賛否、縦軸:積極性の有無



 積極的賛成に回った国々の多くは、ユダヤ人との利害または迫害への贖罪意識から賛成に回ったとされています。 積極的に反対した国々は、言わずもがな、パレスチナに住むアラブ民族へ配慮しています。フィリピンなどは、大国の圧力、外交関係など、総合的な国益を考慮した上で賛成に回っています。
 史実ではこのようになっていますが、模擬国連会議においては、史実にとらわれないクリエイティブな政策立案を期待しています。 史実通りでは、パレスチナ問題は解決していないのですから(クリエイティブとは言っても、闇雲なものではなくリサーチに基づいた論理的な政策を立ててくださいね)。 ですから、どの国を担当することになっても、当時の情報を考慮し、最良の選択肢を取るために考えることとなります。強いて担当国による違いを挙げるとするならば、中小国の場合、大国の意向を考慮する場面が少なからず出てきます。 その点、自由度が下がるかもしれません。また、調停役や取りまとめ役をやりたい場合はイギリスが適格であると思われます。 自分の興味に合致した担当国を選んでくださいね!疑問点があれば、募集要項に記載されている会議監督のアドレスにご連絡いただければお答えします。

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