■■FaCTプロジェクトとは■■
【経緯】実用化戦略調査研究と国の評価
1999年7月から2006年3月まで実施した実用化戦略調査研究では、FBR、再処理、燃料製造などに関するこれまでの研究開発により得られた知見や事故の経験等を踏まえ、幅広いFBRサイクル技術の中から技術選択肢の評価を行い、革新的な技術を取り入れつつ、競争力のある実用化候補概念の構築とその研究開発計画などの検討・策定を行いました。
国は、その研究成果を評価し、酸化物燃料を用いたナトリウム冷却FBR、ピューレックス法の簡素化を図りMA回収も行う先進湿式法再処理、燃料粉末の取扱いを改善し遠隔操作により燃料を製造する簡素化ペレット法燃料製造の組合せを現在の知見で実用施設として実現性が最も高い実用システムの主概念とし、今後は実用化に集中した技術開発を行い、FBRサイクルの研究開発を加速すべきとしました。

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【ロードマップ】研究開発から技術の実証・実用化にむけたつ次の一歩
技術的な知見を前倒しで蓄積して行くことの重要性、研究開発資源の効率的利用などを考慮し、国はロードマップを想定しました。このロードマップに基づき2015年頃から技術の実証・実用化に移行できるよう、実用化戦略調査研究からステップを一歩進め、FaCTプロジェクト(Fast Reactor Cycle System Technology Development Project)として主概念の実用化に集中した技術開発を行っています。

 

【目的・目標】FBRサイクルの実用化を目指して
2050年頃からの商業ベースでの導入に至るまでの段階的な研究開発計画について、2015年頃に予定されている国の検討に資するため、実用システムの主概念の革新的な技術についてその採用可能性を判断できるところにまで具体化させ、それらを取捨選択し、組み合わせて高速増殖炉サイクル技術システムの設計研究を行い、開発目標・設計要求を満足する概念設計を得ることを目標としています。

 

【研究開発計画】革新的な技術の成立性を見通すために
概念設計で採用を見込んでいる革新的な技術、すなわち、ナトリウム冷却FBRについて13項目、燃料サイクルシステムについて12項目(再処理6項目、燃焼製造6項目)の課題解決を中心に研究開発を進めています。これらの革新的な技術について、主要な評価・判断のポイントを定め、2010年に採否の判断を行います。

 

【開発体制】一枚岩の研究開発体制の構築
原子力機構を中核として、電気事業者とともに、電力中央研究所、製造事業者、大学等の協力を得つつ、着実に推進する体制を構築しています。また、研究開発の当事者として適性かつ厳正に自らの研究開発成果を評価するため、国内外の関係者によるピアレビューや外部評価を効果的に活用して判断の妥当性を確保しています。

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【国際協力】開発資源の効果的・効率的活用と国際貢献
国内における資源の効果的で効率的な活用の観点や世界の公共財的な技術として国際的な貢献の観点から、競争する分野と協調する分野を峻別しつつ、国際協力を積極的に推進しています。