(すみれ)五月ちゃんの事ちゃんと話すべきやと思う。
さくら!
(二郎)五月がどないしたんや?
(さくら)おなかの中に赤ちゃんがいてるんやって…。
今はうちにいるのよ。
五月と会って話がしたいです。
(紀夫)分かった。
(野中)河合君!こっちはわざわざ東京から来てんだぞ!君に会いに!二郎さん!東京に行かな!プロになるのが夢やったんでしょう!そやのに何をしてるの!さくら!申し訳ありません。
今日のところはお引き取り願えませんでしょうか。
彼には後ほどきちんと連絡させますので。
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」
(喜代)よう一人で育てようって思いましたねぇ。
(五月)考えて考えて考えて一人で産んで育てようと決めたの。
どんなにつらい事があってもたった一人のお母さんは自分なんやって見失わない事です。
すみれ奥様も…そうでした。
ただいま。
(喜代)さくらお嬢様!お帰りなさい。
お元気でいらっしゃいましたか?
(さくら)うん。
五月…。
二郎君がね話がしたい言うてるの。
ちゃんと話を…。
(二郎)五月!五月ちゃん!五月!ちゃんと顔見せてくれ。
話させてくれ。
子どもができたいうんはほんまなんか?ほっといてよ!ほっとける訳ないやろ!二郎ちゃんの夢を邪魔する存在にだけはなりたくない。
やりたい事や好きな事があるってすごい事よ。
もう…私の事は忘れて。
私も二郎ちゃんの事は忘れる。
忘れられる。
ご縁には何かしらの意味があると思うの。
いろんな事を気付かせてくれたり教えてくれたり…。
(紀夫)物事の答えは見つけようと思っとったらいつかは見つかるもんやと思う。
ちゃんと考え続けていれば…。
こんな遅い時間まですいませんでした。
失恋しちゃった…。
(紀夫)大丈夫や。
さくらは日本一の女の子や。
・はい坂…ああはいはいはい。
代わります。
忠さんです。
(忠一郎)すみれお嬢様。
旦那様が…。
すみれたちが近江へ駆けつけると…
お父様…。
(長太郎)心臓がかなり…弱っとってな。
(ゆり)だってこないだ大阪に来た時は…。
(節子)行ったらあかんてお医者さんには言われてはったんや。
(五十八)はな…。
(はな)いつも見てましたよ。
男手一つで子育てをよう頑張って下さいました。
はなとの約束…わしは果たせたんやろか?あの子たちを見て下さい。
五十八さんは十分立派に果たして下さいました。
わしはもうすぐそっちへ行くんか?はい。
お義母様もいます。
お義父様もいます。
そっか…。
ありがとう。
みんなに話したい事があんねや。
潔君。
(潔)はい。
わしらの作ったもんを引き継いでようやってくれてる。
ありがとう。
けど焦ったらあかんで。
君らしくやで。
はい。
(五十八)紀夫君。
すみれと一緒になってくれてありがとう。
お義父さん…。
(五十八)ゆりはほんまにええお母さんや。
今のお前は優しゅうて強うて…はなそっくりや。
すみれ。
はい。
(五十八)お前の人生は輝いとる。
大勢の人を笑顔にできる生き方やなんてそうそうないで。
はい。
さくら。
おじいちゃんなそんな生き方してるお前のお母さんが誇らしいんや。
さくらにも光り輝く人生を送ってほしい。
はい。
(五十八)ほなみんな元気でな。
もう少し近江にいます。
もう十分や。
言いたい事言えたし…。
まだしばらく大丈夫やし。
みんなそれぞれ自分の場所に戻ってやらなあかん事があるやろ。
はい。
(さくら)ゆり伯母ちゃんの家に行きます。
もう少し時間が欲しいの。
私も何か見つけたい。
だからお願いします!残りの夏休みキアリスでバイトさせてもろたらどうや?お金を稼ぐとはどういう事かお母さんたちの仕事はどういうものか見てみなさい。
なっ?うん…。
どうや?さくら。
うん。
わし東京へ行きます。
演奏のアルバイト今月いっぱいで辞めさせてもろていいですか?
(すず)五月には言わずに行くの?あいつの決意は固いんです。
あんたは優しい子や。
東京へ行って売れるいう事がどんな事か分かるか?いろんな人を蹴飛ばして自分の居場所を作らな踏みつけられて終わりや。
あんたにはでけへんやろな。
回想
(栄輔)うちと一緒にやりませんか?エイスには集客力があります。
そちらにとってもうまみのある話や思います。
絶対焦ったらあかんで。
君らしくやで。
(時子)あらさくらちゃんやない。
(文)さくらちゃん!
(時子)どないしたん?
(明美)今日からアルバイトよ夏休みの。
このメリヤスは既に洗ってあるの。
どうして?
(良子)縮むからよ。
商品にしてから縮んでしまったらシャレにならへんでしょ。
なるほど。
(明美)考えたのはすみれちゃんやで。
キアリスの商品にはさくらちゃんが赤ちゃんの頃に思いついた小さなアイデアがいっぱい詰まってる。
お母さんの愛がな。
・何でこの展示のしかたなんですか?
(小山)まあ今回の秋の催事は売り上げが高い順にええ場所に置いたらええんやないかと…。
商品の種類もバラバラやしお客様の立場に立って考えなあかんのやないですか?ここには商品やなくて子どもたちが喜びそうなものを置きたいんです。
(足立)一番のお客様は子どもたちですからね。
うん。
(小山)親やないんですか?子どもたちです!
(中西)いつもこんな具合に打ち合わせがどんどん長くなるんです。
おっ。
(足立)何じゃ?どげえした?すいません。
メリヤス工場の橋詰さんから手紙が来てたもんで…。
(足立)橋詰さんから?
(中西)はい。
わぁ〜。
うちの肌着に使ってるメリヤス工場の職人さんよ。
お孫さんにキアリスのものを着せるのが夢やっておっしゃってくれてたの。
回想
(五十八)大勢の人を笑顔にできる生き方やなんてそうそうないで。
(君枝)興味ある?絵が好きやから。
へぇ〜。
例えばこのワンピース飾りをつけるとしたらどんなふうにする?う〜ん…。
(君枝)描いてみて。
(君枝)いいねぇ。
五月ちゃんそっちにおるやろ?妊娠してるんや。
(栄輔)二郎の子…?
(明美)5か月目に入る大事な時期や。
無理はさせんとってな。
考えて頂けましたか?断らせてもらいます。
(玉井)今のままでは頭打ちですやろ。
苦労しとる集客も一足飛びで解決しますて。
栄輔。
一足飛びの実感のない前進なんて前進やない。
成功に苦労は付きもんや。
苦労した分だけ喜びも大きくなるとわしは信じてる。
(大島)君の成功とは?日本中の男をおしゃれにする事です。
男たちをかっこよくしたのはわしやとこれからの時代の男になりたい。
それがわしの成功です。
君は?先代の思いを引き継ぎ守る事。
社員と家族が幸せである事。
一生を楽しく生きる事です。
やはり我々が進もうとしてるのはどこまでも違う道ですね。
失礼します。
彼は君の弟分だったんだろ?寂しくないのかい?好きで面倒見てきたんです。
そいつがあないにでっかくなった。
うれしいやないですか。
感謝するのはわしの方です。
ハッハッハッハ!そうか。
(玉井)信じられんわ!チャンスやのに。
やっぱり潔さんはかっこええなぁ…。
行く時は行かなあかんねん!何を焦っとんのや?今までどおりかっこええ服作っとったら客はなんぼでも来るで。
はい…。
ヨーソローで聞いたで。
あんまり無理せんと…。
自分の事は自分が一番分かってます。
ここで働かせて下さい。
そやないと自活でけへんのや…。
(君枝)このおリボンさくらちゃんが描いたのよ。
へぇ〜。
忙しいところすんません。
栄輔さん。
五月ちゃんの事で…。
何を言うても「自活せな」の一点張りや。
これからどうしてあげたらええのか正直悩んでるんです。
お母さん。
キアリスで雇ってあげる事はできない?さくら…。
おなかが大きくなってもうちならお客さんも親しみを持ってくれるしね体も楽やと思うわ。
自分の子やったら何を着せたいとか考えながらお客さんと接してね。
はい。
絶対に忘れへん。
こんなに優しくしてもろうた事…。
ありがとう…。
ありがとうございました。
こうしてキアリスで働きだした五月ですが…
五月さんどうしたの?みんな親切やな…。
痩せ我慢できなくなるわ。
不安で不安で…。
元気に産む事ができるか…。
五月さん。
この子には五月さんしかおらんのよ。
頑張って。
二郎ちゃんに会いたい…。
二郎君…今晩でヨーソロー最後やて。
さくら!ほんまにお世話になりました。
・
(すず)体だけには気ぃ付けや。
(耕四郎)二郎兄ちゃん!耕四郎どないした?父ちゃんがおらんようになった。
お母ちゃんは?
(耕四郎)泣いてばっかりで…。
兄ちゃんがおらんようになったらわしらは生きていかれへんのや!東京なんかに行かんとって!何でこんな運命なんや。
愚痴を言うてどうするの!?運命から逃げずに立ち向かうためにはどうしたらいいのか考えて下さい!
(五月)昨日はつい泣き言言うてしもうてすいませんでした。
(良子)私たちが子どもを産んだ時は戦時中でみんな一人やったの。
それこそ不安で不安で毎日泣いてたわ。
そんなお母さんたちや赤ちゃんのためにってそれがこのキアリスの始まりやったのよ。
私たちもいるし紀夫さんたちもいる。
五月ちゃん大船に乗ったつもりでね!はい。
でお尻から背中…。
そうそうそう。
できた。
フフフッ。
おはようございます。
(一同)おはようございます。
(足立)今週いっぱいで夏休みが終わりです。
(紀夫)そしたらよろしくお願いします。
(中西)部長。
怪しいやからが…。
コラ〜ッ!
(足立)中西君!こいつです!二郎君やないの。
どないしたん…?東京に行くのはやめた。
わしは自分を必要としてくれる場所で愛する人と生きたい。
音楽なんてどこででもできるから。
五月。
わしと一緒に生きてくれ。
ほんまにこんなにうれしい事…生まれて初めてやわ。
さくら…。
私も年を取ったなぁ。
そろそろ遊んで暮らしたい。
そやからあんたらこの店やらへん?
(2人)え?ベイビーが幸せ運んできてくれるで。
そして翌年
元気な男の子よ。
会いたかったよ。
おめでとう。
(静子)あっ…。
(節子)いや〜起きてはったんですか?今日は気分がええからなぁ。
ほな何かお口にしはりますか?
(静子)干し柿でもどないです?
(五十八)頂こうかな。
(静子)今持ってきます。
あっ静子さん。
そのままで…。
はい。
お義父様が亡くなられた。
突然やったって。
ずっと調子がよかったのに…。
(さくら)お母さん。
私自分がどれだけ愛されてるのか幸せなのか気付かなかった。
わがままばかり言うてごめんなさい!自分が何をしたいのかずっと悩んできたけどあの子が生まれてこれから生きていくあの子が夢を持てるような何かを作りたいって思った。
デザイン頑張りたい。
私もお母さんの仕事を応援します。
そやから…私の事を応援して下さい。
もちろんよ。
生字幕放送でお伝えします2017/02/12(日) 11:10〜11:30
NHK総合1・神戸
べっぴんさん 一週間 第19週「希望」[字]
すみれ(芳根京子)の下に、父・五十八(生瀬勝久)が倒れたという連絡が入る。心臓の病で死期を悟った五十八は、すみれや姉のゆり(蓮佛美沙子)らに最期の思いを伝える。
詳細情報
番組内容
すみれ(芳根京子)の下に、父・五十八(生瀬勝久)が倒れたという連絡が入る。心臓の病で死期を悟った五十八は、すみれや姉のゆり(蓮佛美沙子)、それぞれの夫の紀夫(永山絢斗)、潔(高良健吾)に最期の思いを伝える。一方、娘のさくら(井頭愛海)は、自分のやりたいことをみつけるため、幼なじみの健太郎(古川雄輝)らと一緒に「キアリス」でアルバイトを始める。すみれがもの作りに込めた深い思いを知ったさくらは…
出演者
【出演】芳根京子,生瀬勝久,菅野美穂,高良健吾,蓮佛美沙子,谷村美月,百田夏菜子,土村芳,永山絢斗,本田博太郎,山村紅葉,曽我廼家文童,宮田圭子,松下優也,三倉茉奈,中島広稀,井頭愛海,古川雄輝ほか
原作・脚本
【作】渡辺千穂
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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