メタルダンプレを披露する吹奏楽部員=旭川市で2017年2月2日、高野玲央奈撮影
北海道旭川市の旭川永嶺高吹奏楽部が、海外でも人気の高い女性3人組ユニット「BABYMETAL」の重厚で激しい曲を踊りながら演奏する「メタルダンプレ(ダンス&プレー)」に挑戦している。動画サイトなどで人気を集め、17日には相模原市で初の道外ライブも開かれる。
レパートリーは「ギミチョコ!!」など10曲。普段はパーカッション、ホルン、サックス担当の3人が“踊り手”となり、他の部員が大きく体を揺らしながらメタルロックを奏でる。顧問の吉川和孝教諭(49)によると、学校の吹奏楽でこのジャンルの曲を取り上げるのは珍しいという。
同校は旭川凌雲、旭川東栄の2校が再編統合され昨年4月に開校した。吉川教諭は「それぞれの伝統を引き継ぎながらも、新しいことを」と考えていたときにBABYMETALの動画を見て「ダンスが工夫され、凝っている」とほれ込んだ。
「リズムが非常に難しく管楽器では出しにくい音も多いが、原曲通りの方が心地よいし勉強にもなるのでそのまま演奏している」と吉川教諭。BABYMETALのバックでベースを演奏するBOHさんが旭川出身で、昨年11月には学校を訪れて部員と交流した。
17日のライブは、翌日に神奈川県であるマーチングステージ全国大会に合わせ、相模女子大グリーンホールで実施。1、2年生56人が「BABYMETAL」の曲やアニメソングなどを披露する。部長の向井地(むかいち)桜さん(17)は「全国の人に演奏や踊りを見てもらい、音楽の楽しさを伝えたい」と意気込む。3月11、12日には旭川市内で定期演奏会を予定している。【高野玲央奈】