こんばんは!ウェールズ歴史研究家のたなかあきらです。
ウェールズではいろんな面白い経験をしました。
日本では、えっ、そんなことがあるの?
と思うようなことも、よくありました。
前回記事:
エリザベス
僕はウェールズで短期間、ホームステイをしたことがあります。
受け入れてくれたのは、60歳くらいのキャシーというおばさん。
その時の僕は、食欲旺盛で、おばさんが準備した料理を、あっと言う間に平らげて、おかわりを何度もしました。
日本人は小さな体なのに、たくさん食べるのね! とよく言われました。
おばさんは、毎日料理してくれるのですが、あまり手の込んだ料理はありませんでした。ええ、ここはイギリスです。
「キャシーさん、料理はどのくらいの時間かけるのですか?」
「そうね、15分くらいかしら」
「日本ですと、何時間も煮込んだりする料理もありますけど」
「ノーノー、そんなのあり得ないわ。料理に時間をかけるのは、ナンセンス。
家事は最低限にとどめて、人生楽しみましょ」
このおばさんだけがそうかも知れないし、そんな生き方の人も多いのかもしれない。
確かに、9時~夕方5時まで働いたら、速攻で皆帰ってしまう。
僕はウェールズの大学に所属していたけど、5時以降はイギリス人というか欧米人は殆ど残っておらず、アジア系の人々ばかり大学に残っていたように思う。
「そんな短時間で、うまく料理できるの?キャシーさん」
ちょっと料理がマンネリ化していたので、聞いてみました。
「大丈夫よ。任せなさい。イギリスの土地は肥えているの。取れるものは何でも素材が最高なのよ。変に味付けする必要はないわ。なんたってエリザベス女王の土地ですからね」
僕はキャシーさんの、j自信たっぷりの発言にとても驚いた。
日本にいても、皇室についてそこまで言う人はいないだろう。
後日、僕はもっとびっくりした。
スーパーに行って、売っているものを見てみて、驚いた。
殆どの野菜が、メードインスペイン、と書かれていた。
やられた!
カミカゼ
もう10年以上前ですが、その時の僕は映画のDVDを買おうと思い店に入りました。
海外にいると、ふと日本に関する物を見たくなったりするんですよね。
おっ、あったあった!
早く買って、友達を呼んで、ゆっくりと観よう!
そう思ってレジへと急ぎました。
「サムライの映画タノシイネ」
「ワタシ、サムライ大好き」
※この口調はイメージです
「日本について詳しいね~」
「何か日本語知ってる?」
カミカゼ!
神風・・・
窮地に陥った時に、神の力が働いたかのようなことが起こり、
ピンチを救ってくれる。奇跡のようなことが起こる。
僕はそんなイメージを持っていた。
「神風の意味知ってる?」と僕は聞いた。
「知ってるよ」
「ミラクル」と僕は言った。
「ミラクル? ノーノー、そうじゃないよ。カミカゼはそんな意味じゃないよ」
「じゃあ、どんな意味さ?」と僕は聞いた。
「自殺行為だよ」
自殺?
戦時中の神風特攻隊。死を恐れず、片道飛行で敵に向かっていく特攻隊。
かみかぜ、が英語となり、自殺的な、無謀なという意味で用いられていました。
イギリスの田舎でも皆知っていた日本語でびっくりしましたが、日本とは異なった意味で使われていることにも、驚きました。(僕が知らなかっただけかも知れません)
その他、カラオケ、ツナミ、も皆知っていましたね。こちらは同じ意味で使われていましたよ。
朝ビール
ウェールズのカーディフに住んでいました。
街の中には多くのパブがありました。
そう、朝食もパブで食べることも多かったです。
ウェールズですが、いわゆるイングリッシュ・ブレックファースト。
朝からボリューミー。つい、ビールが飲みたくなる。
休日は、新聞を飲みながら、朝食を食べながら、コーヒーではなく朝からビールを飲む。そんな人も良く見かけた。
ゴクゴク、と飲むのではなく、なまぬるいビールをゆっくりと飲む。
気持ちわる~
と最初は生ぬるいビールがダメだったが、結構いけるようになる。
慣れとは怖いもので、生ぬるいビールじゃないと、とうんちくを垂れるようになる。
のんびりと、ビールを飲みながら過ごすのもいいもんである。
郷に入っては郷に従え。金曜の夜はしこたま飲んで寝坊するので、
昼から飲むこともあった。
最後まで読んでくださり有難うございました。