エビ中・松野莉奈さんの死因　致死性不整脈の疑いだった

　８日未明に１８歳で急死したアイドルグループ「私立恵比寿中学」（エビ中）の松野莉奈さんの死因について、所属事務所が１０日、「致死性不整脈の疑い」と発表した。同日、医師から報告があり明らかにしたという。

　松野さんは、７日に大阪で開催されたコンサートに出演予定だったが、体調不良のため欠席。帰京し東京都内の自宅に戻って静養していたが、８日未明に容体が急変し、両親が１１９番通報、救急搬送され病院で死亡が確認された。

　松野さんは、７日に自身のインスタグラムを更新し、４、５日に家族と箱根に旅行したことを報告。画像も公開し、高校卒業を控え、充実した様子をうかがわせていた。

　また、所属事務所は２５日に予定していたエビ中のファンクラブイベントは中止し、だれでも参列できる「松野莉奈を送る会」を開催すると発表。会場は、パシフィコ横浜大ホールで詳細は後日発表する。

　さらに、１８日の台湾ワンマンライブとオフィシャルツアー、３月４日の越生梅林梅まつりトークショーイベント、関連キャンペーンも中止が決まった。

　チケットの払い戻しなどは、オフィシャルホームページなどで告知する。

　◆医師で医療ジャーナリストの森田豊さんの話　致死性不整脈とは、放置していると、短時間で死亡してしまう危険性の高い不整脈。多くの不整脈の場合、命まで落としてしまうケースは少ないが、心室細動やＱＴ延長症候群など、まれに命を落とすことにつながる不整脈があり、健康診断の心電図検査で予見できる場合がある。一般的には発症した場合は、ＡＥＤの使用など早期の治療が必要。松野さんのような若い年代での発症については、症状の多くの原因は不明な場合が多い。