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【格闘技】

田中恒成が先制パンチ ライトフライ級統一へ

2017年2月11日 紙面から

左から八重樫東、田口良一、田中恒成=東京ドームホテルで(北田美和子撮影)

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 プロボクシングの2016年度年間表彰式が10日、東京ドームホテルであった。ライトフライ級ではWBO王者・田中恒成(21)=畑中、WBA王者・田口良一(30)=ワタナベ、IBF王者・八重樫東(33)=大橋=の日本人3王者が優秀選手賞を受賞し、王座獲得後初めて3人がそろった。MVPはWBC世界バンタム級王者・山中慎介(34)=帝拳=が3年ぶり2度目の受賞。KO賞と年間最高試合(昨年9月、対モレノV11戦)を合わせ3冠を達成した。

 世界の主要4団体中、3団体のタイトルを日本人が独占するライトフライ級。3王者が初めて勢ぞろいした東京ドームホテルで、統一戦への口火を切ったのは最年少、21歳の田中だった。

 「来年は壇上に並んだ日本のチャンピオンの中でも中心を目指したい。モチベーションは統一戦をすることです」

 同級の世界王者が居並ぶ中、きっぱりと言い切った。「誰を念頭に?」と問われると「(田口の試合を中継してきた)テレビ東京さんに聞かれたら田口さんですが(笑)。八重樫さんともやってみたいです」。2人の先輩に改めて挑戦状を送り付けた格好だ。

 伝え聞いた八重樫は「ぼくはWBC王者のロペス(メキシコ)の方がやりたい。田口くんと田中くんがやって、その勝者と4団体統一戦ができたらいいですね」と、楽しそうに口にした。田口と田中は以前から統一戦を望んでいる。そこに夢の「4団体統一トーナメント」プランまで浮上してきた。

 次戦で田中は指名挑戦者、八重樫は暫定王者との対戦が義務づけられており、統一戦は早くても夏以降。田中を中心に、ライトフライ級が今年のボクシング界の台風の目になりそうだ。 (藤本敏和)

 

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