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【大リーグ】

マーリンズ、球団売却で基本合意の情報 買い手はトランプ大統領の娘婿の父!?

2017年2月11日 紙面から

2012年に開場したマーリンズの本拠地マーリンズパーク=米フロリダ州マイアミで(ゲッティ・共同)

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 イチローに激震−。マーリンズが、球団売却に基本合意したもようだ。9日の米大手経済誌フォーブス(電子版)など米複数メディアによれば、買い手は「ニューヨークの不動産デベロッパーが率いる投資グループ」で、値段は16億ドル(1824億円)。このデベロッパーは、ドナルド・トランプ米大統領の娘婿の父、チャールズ・クシュナーさんの可能性があるという。球団買収に関わる全ての話し合いは、大リーグ機構への通達義務があり、同機構は「買収について一切知らされていない」と不快感をあらわにした。

 キャンプインまで1週間を切ったこの時期、マーリンズが衝撃のニュースに見舞われた。米複数メディアは「ニューヨークの不動産デベロッパーが率いる投資グループが、16億ドル(1824億円)でマーリンズ買収に基本合意した」と報じた。

 この「不動産デベロッパー」はトランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー大統領上級顧問の父、チャールズ・クシュナーさんの可能性がある。ただ、他の投資グループも買収交渉を行っていたと伝えられている。

 球団買収交渉の全容は大リーグ機構への通達義務があるため、同機構は不快感たっぷりに「買収について一切知らされていない」と声明を出した。

 青天のへきれきではない。昨年12月、ローリア・オーナーは17億ドル(1938億円)の値が付けば身売りをいとわないと報じられていた。ちなみに、米経済誌フォーブスが昨年3月に算出したマ軍の資産価値は、メジャー30球団中29位の6億7500万ドル(769億5000万円)と“売却希望価格”の半分以下だ。

 地元も怒り心頭だ。球団地元紙マイアミ・ニュータイムズ(電子版)は「ローリアは、図書館や学校の資金繰りに苦しむマイアミ・デード郡の納税者から球団価値を釣り上げる新球場建設の金を搾り取り、自身はチーム投資を可能な限り渋った極悪人。身売りが事実ならば、金の持ち逃げだ」と痛烈に批判した。

 いずれにせよ、雑音が耳に入るイチローや田沢、チェン(元中日)にとっては、いい迷惑だ。

 

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