棋士2人が外出禁止規定違反、将棋連盟から厳重注意と罰金処分

2017年2月10日18時1分  スポーツ報知
  • 将棋会館

 日本将棋連盟は10日、対局中の外出を禁止する対局規定に違反したとして、村田顕弘五段(30)と金沢孝史五段(43)に対して厳重注意を行った上、当該対局の対局料50%を罰金として徴収すると発表した。

 連盟は昨年12月、対局中にコンピューターの将棋ソフトを用いる不正行為の防止を意図し、将棋会館(東京・大阪)での対局中に外出することを禁止する新しい対局規定を設けていた。施行後、初の適用となる。

 連盟によると、村田五段は7日の順位戦C級1組・高橋道雄九段(56)戦の夕食休憩時に食料品購入のため、金沢五段は8日の王将戦1次予選・佐藤紳哉七段(39)戦の昼食休憩時に食事のため外出した。いずれも他の棋士の指摘により発覚し、連盟側が聴取した。なお、両者は当該対局に敗れている。佐藤康光会長(47)は「二度とこのようなことがないよう、監視を強化していきます。申し訳ありません」と謝罪した。

 また、昨年10月に出場停止処分を受けた三浦弘行九段(42)について、復帰戦となる13日の竜王戦1組・羽生善治三冠(46)戦において、三浦九段の希望どおり対局前に本人のみボディーチェックを行うことも明かした。

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