会社の新年会のビンゴ大会で何も景品が当たらず
幼い息子「あれ?手ぶらなの?」
という厳しい視線を向けられて絶望した、不甲斐ない匠です。どうも。
私がZaimを本格的に使い始めてから、もう4年半が経過します。
恐らく普通無いくらいに、なかなか使い込んでいるはずなので、ぜひ紹介してみたいと思います。
きっかけ
金銭感覚がおかしかった独身時代に これではいかん!と奮起して、Zaimを使い始めました。
始めた当初のZaimはまだWeb版しかなくて、入力の煩雑さに絶望して三日坊主に。。。
それから結婚した後、再度奮起して家計簿をつけることにしました。それは 自分と妻のおこづかいを決めるため、どこまで我慢しなければならないかを決めるため でした。
本当のところ、嫁の「無印良品のセールだから買わないと!」「安いから沢山買っちゃった」をセーブする苦肉の策だったのはナイショです。。。^^
Zaimを選んだのは、下記2つが理由でITに疎い妻でも辛うじて使って貰えたからでした。
- iPhoneアプリから利用可能
- iPhoneのカメラでレシート入力可能
社内システム担当だった頃のITに疎いおっさんに使って貰えない苦労が、まさか家庭でデジャヴしたのは別の話。。。
それから試行錯誤しながら今に至ります。
Zaimの便利なところ
4年間もみっちり使いました。
妻「え!?めんどくさい!」
とクレームを何度も受けながら、何度も改善しようと工夫を重ねた結果、Zaimというサービスの良いところも悪いところも、痛いほどにわかってきたので紹介します。
1. レシートの読み取り
スマホのカメラでレシート入力できる機能が最高です!
この機能があるから使っていると言っても過言ではありません。
我が家のScanSnapはZaimが対応しているバージョンではないので、iPhoneのカメラ頼りです。
気になるのは精度なんですが、けっこう高いと感じます。
コンビニやスーパーなど、普及率の高いレジのレシートは明細までキチンと読み込めることが多いです。
もちろん、これはレシートを必ず貰う習慣を付けることが必要不可欠で、自動販売機などレシートを貰えないケースが課題となります。(=よく入力漏れるorz)
2. 自由にカテゴリを変更できる
Zaimを使う上で、支出のカテゴリを自由に変更できる点も大きな要因です。
我が家はお小遣い制なのと、私が効率化厨なので、我が家に合ったカテゴリ分けにしたいと考えました。
それを具体化した我が家の支出カテゴリが下記の通りです。
- おこづかい(夫)
- おこづかい(妻)
- 食費
- 日用品
- 交通費
- 住居費
- ローン返済
- 光熱費
- 通信費
- 医療費
- 保険費
- レジャー費
- 家電・家具
- 美容・衣服
- 教育・教養
- 交際費
- 養育費
- 寄付
- 手数料ほか
- その他
それぞれのカテゴリの中で、さらに分析のために細分化しています。
このカテゴリ分けは凄く重要なポリシーで、家計のPDCAを回す(=見直す)そための重要な要素ですが、その詳細はまた別途。
ちなみに、どういう仕組みか詳しく分からないのですが、自動カテゴリ分け機能もあるようで、独自のカテゴリにも対応してくれます。
ただ、上手くカテゴリ分けしてくれなかったり、一度間違えると次以降ずーっと間違えたままになったりと、もう少し改善の余地があるようです。
3. 繰り返し入力
固定費の入力にとても便利です。
周期に加え、金額やカテゴリなどを入力しておけば自動引き落としや毎月定額のサービスなんかの支払いに使えます。
私は10個くらい設定していて、インターネット回線費用の支払いやローン返済などで活用しています。
4. クレジットカード明細の自動入力
クレジットカードの利用歴から自動的に支出を入力してくれます。
入力漏れが確実に無くなるのもすごく良いのですが、それ以上にレシート入力不要になるのが大きいです。
我が家は、マイル稼ぎのためにクレジットカード/iD に依存(徹底)した生活を送っているので、かなり重宝しています。
いくつか問題点もありますが、我が家はこの機能を使いたいがために Zaim のプレミアム会員になりました。
5. Amazon購入履歴の自動入力
クレジットカード連携と同じく、金融機関との接続機能の一部として、Amazonの注文履歴を取り込むことができます。
Amazonヘビーユーザーの我が家は、こちらも入力の漏れ防止&手間低減に、かなり役立っています。
不便なところ・改善して欲しいところ
長く使っていると不便なところや改善して欲しいところがたくさん目につきます。その主なものを少しご紹介したいと思います。
※たくさん不満があっても使い続けてるのは愛です。
1.金融機関との連携が弱い
上述の通り、我が家ではクレジットカードとAmazonを連携させているわけですが、とにかく連携が弱いです。
購入から反映されるまでの期間が数日から一週間以上遅れることもあるようで、レシートを見ながら遡って確認することもしばしば。。。
せめて連携先毎に連携周期を教えて欲しいところです。
また、クレジットカード利用履歴とAmazon注文履歴それぞれから入力されるため、重複が必ず発生するのもマイナスです。
さらに、クレジットカード連携では利用明細(品目)が入力されなかったり、自動で割り当てられるカテゴリ分けが毎回間違っていても修正できなかったり、とにかく自動入力された内容の修正に時間を取られるのも非常に残念なところです。
この連携機能目当てでプレミアム会員になっているので、この微妙な点が今後も継続するかどうか悩ましいところです。。。
2.バックアップ・エクスポートが弱い
以前の某ホスティングサービスの会社ではありませんが、クラウドサービスを使っていると、もしサービスダウンもしくはデータ破損のリスクを考えてしまいます。
そのためのバックアップまたはエクスポート機能だとは思いますが、今現在はEvernote もしくは PCでWeb版にアクセスしてCSVファイルを都度エクスポートするしかありません。
これは大部分を占めるであろう、~~落ち目の~~Evernoteをつかっていないスマホユーザーにとっては痛いところです。
せめて Dropbox や iCloud などのオンラインストレージへのバックアップ出力、できれば定期的に出力できる仕組みにしてくれると、より安心して利用できるのですが。。。
積極的にユーザーが増えそうな目玉機能ではないですが、ぜひお願いしたいところです。
3.レシート読み取り機能がまだまだ改善余地あり
レシート読み取りが良くて使い始めたわけですが、贅沢を言えばまだまだ改善して欲しいです。
- 利用明細(品目)がほとんど読み取れず、文字化けしまくり
- 合計金額やお釣りを支出品目にカウントしてしまって金額が跳ね上がる
- 自動カテゴライズ機能で変なカテゴリに割り当てられると、次回以降も間違うようになって変更不能。。。
目玉機能の1つのはずなんで、今後の進化にかなり期待しています。
4. 入力データは単純な修正しかできない
上記の通り、自動入力の精度はまだまだ甘いと言わざるを得ません。
ただし、我が家はその特性を踏まえて適宜データを修正しているので、もう少し補助機能がほしいです。
その例として、重複データの一括排除機能や著しく大きい金額などの入力ミスの疑いがあるデータの洗い出し機能、品目の総額と全体金額との自動調整 と言ったところでしょうか。
一つ二つ修正では済まないので、とにかく大量修正しやすい機能が欲しいところです。
5. 分析・レポーティングが弱い
実際のところ、入力するためにZaimを使うわけではなく、振り返ってお金の使い方を修正するために使うわけです。そうすると、集計・分析することが大前提となります。
その割には、年/月/日 単位のカテゴリ別集計、カテゴリ2段階でのドリルダウンくらいしか分析・レポーティング機能、その週の収支総額をメール通知しかZaimにはありません。
これが Zaim の残念なところです。クレームが殺到していてもおかしくない気がするのですが。。。
実際に分析・レポーティングツールとして使おうと思うと、次の機能が絶対欲しくなります。
- 週 単位でのカテゴリ別集計
- 年/週/月 単位での推移表 または 推移グラフ(折れ線グラフなど)
- 年/週/月 単位での推移情報などをまとめた詳細レポート
- 削減可/削減不可の支出を洗い出すための分析機能
- 次年度予算の提案機能
こういう機能は、今の我が家では Zaim からCSVデータでエクスポートして Excel で集計・分析してますが、データの入力・修正 → 集計 → 分析 → データの修正 → ・・・ を繰り返すのに非常に手間がかかるのが難点です。
これが実装されるなら、もう少しプレミアム会員の費用をもっと払っても良いと思うくらいです。
ここまでお伝えした内容を踏まえつつ、匠が思う「Zaimを使うコツ」をお伝えしたいと思います。
匠が考える「Zaimを使うコツ」
匠が思うコツは次の2つです。
1. Zaimは「入力ツール」と割り切る
レシートのカメラ入力 もしくは 金融機関連携 の特性を覚えて、ひたすら入力ツールとして割り切ると良いと思います。
多少の誤入力はあるものと想定して、定期的に修正する作業をチョコチョコやるのもコツです。
少しくらい入力漏れが出るものと緩く考える必要があります。
2. カテゴリを作り直す
標準のカテゴリは主なカテゴリが揃ってる一方、何を是正対象とすべきなのかはよくわかりません。
つまり、各家庭ごとの特性を踏まえ、それに合わせたカテゴリ分けと予算配分を行うのがコツとなります。
家計の無駄になりやすいのはどこで、その上限を大きく超えていないか。
これをきっちりとチェックしていくことで、無理なく適切な節制ができる家計を維持していくことができるのは間違いありません。
まとめ
色々な似たサービスが出てきていますが、ぜひ Zaim にも負けずに頑張って欲しいところです。長年使ってるが故に、さらなる充実したサービスになることを切に願います。
妻「で、めんどくさくなくなるのはいつなの?」
匠「・・・」