2017年2月11日05時08分
福岡市が初めて実施した屋台店主の公募をめぐり、選考過程で情報漏洩(ろうえい)が疑われる不適切な行為があったことが、市の調査で分かった。公募は昨年末までに終了し、この春から営業する28軒はすでに決まっているが、市は11日に会見し、今後の対応を説明する。
市関係者によると、学識経験者らによる市の屋台選定委員会のメンバーのうち、地域の屋台組合長を務める委員が、組合に所属し営業継続のために応募した2軒の屋台営業者に、応募書類の書き方を指導していた。組合長は事実関係を認めているが、2軒は結果的に選考から漏れた上、指導を受けたことを否定しているという。
さらに組合長は、自ら作成した応募書類の模範解答を組合の副組合長に見せ、副組合長を通じ、応募した複数の屋台店主にその内容が伝わった可能性もあるという。副組合長から指導を受けたとされる屋台店主に対し市は聞き取り調査を続けている。市幹部は「このような事態が起こり、極めて遺憾であり、非常に残念」と語った。関係者の処分も含めて検討するという。
新着ニュース
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部