売払いさせていただこうという事案です。
昨年の4月に、公共団体等へ買受けの要望を確認するため公募を行いました。そうしま
したところ、本大学から大学施設用地としての買受け要望がございました。公募した者は、
本大学だけでした。学校施設の用に供する売払いということでございますので、諮問事項
の2と同様、随意契約で売払いをしたいと考えております。
対象財産の位置等についてご説明をいたします。
今回ご審議いただきます財産は、画面中央の赤色の部分で、京阪本線枚方市駅の北東方
約1.3キロメートルに位置しております。周辺地域は、学校施設ですとか、中高層共同住
宅、それから戸建ての住宅密集地に囲まれた住宅地域になっております。昨年10月にご
審議いただきました枚方市民病院は、本地の西方約500メートルの位置にあります。
次に、現況写真です。赤色で枠取りされた部分が本地で、東西約80メートル、南北約
60メートル、台形状の平坦な土地です。現地には昭和43年築の公務員宿舎が現在も建
っておりますが、老朽ということでその用途を廃止し、現在空き家となっております。こ
の建物などを含めた現状有姿で売払いをしたいと考えております。
本地の周囲ですが、南側は府道に隣接し、その他の3方は民間会社の所有地となってい
ます。隣地を挟んだ東側に、今回買受け要望のありました関西外国語大学の中宮キャンパ
スがあります。同大学のキャンパスは市内に片鉾と穂谷の2つのキャンパスがあり、計3
箇所あります。西側には民間の高層マンションが建っておりまして、南側は、府道を挟み
戸建ての住宅と店舗が混在する住宅地、都市計画法上、第1種住居地域となっています。
この一帯は、戦前旧日本陸軍の禁野火薬庫敷地で、さらに、その昔禁野本町遺跡があっ
たということで、文化財保護法に基づく周知の埋蔵文化財包蔵地域になっています。
続きまして、本地の利用計画についてご説明をいたします。
大学の利用用途としては、英語教育センター、それから各種研究施設のほか、地域交流
の施設といったものなど、複合的な機能を有する施設を整備する計画です。これらの施設
において、平日・休日を問わず、地域に開かれた施設としての対外的な教育活動を充実し
推進したいと考えておりまして、中宮キャンパスにも近いということで、今回、この土地
を要望したということです。
英語教育センターでは、教職課程学生以外の小中高校の現職の教員ですとか、児童生徒
及び社会人といった幅広い層を対象にした英語教育と、平成21年度から制度化された教
員免許講習なども行うということで、外国語教育へのニーズに対応したものにしたいとい
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