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諮問させていただいているところなのでございますけれども、今の段階でそういったことが確
定的にできないというふうなことでもあれば、そもそもこうやって諮問すらしませんし、こう
いった申請自体もあり得ないと思うのですけれども、一応こういったことをきちんと履行する
ことということで先方から申請を受けて、進めるということでやってきておりますので、ここ
はスタートするべきなのだろうというふうに考えているところでございます。
【中野会長】 角委員、どうぞ。
【角委員】 恐らく手持ち資金だけでは工事費は当然ないわけでしょうから、しかるべき金
融機関と事業計画を説明されて融資が受けられるということでもって、当然この私学審に申請
されていると思いますので、その事前調査をされて、その事前調査のときには恐らく入学金で
あるとか、年間の授業料であるとか、関学に私どもの宝塚ファミリーランドの跡地に小学校を
建てていただくときは、大体一人100万円ですね。同志社なんかだともう少し高くて110
万以上とっておられますかね。ですから、ここが幾らで事業計画を出されているか分かりませ
んけれども、恐らくこの寄附金というのは今まで学校をやっておられたのなら卒業生がかなり
寄附をされるということはあるでしょうけど、幼稚園をされていますが、幼稚園を卒業しただ
けで小学校に寄附されるかとなると、ちょっと考えにくいので。当然、入学されるたびに寄附
金というのは入学生からはとれますよね。ですから、そういうことなのか、また別途の何かス
ポンサー的な方がおられて寄附の手当てが付いているのかよく分かりませんが、その銀行の名
前は分かりませんが、少なくとも銀行がこの事業計画を聞いて融資をするということが決まっ
たんで私学審が通っていると思いますので、私はそんなに事業性についてリスクはないのかな
ということと、それと企業で平たく言えば遊んでいる土地ですから、定借で家賃が入ってくれ
ば、その分、当然メリットはあるわけですし、よく分かりませんけれども、このあたりでどの
あたりまでマーケットリサーチされたか分かりませんけれども、そこそこのこういう学校がで
きるのだったら入れたいという方がおられたから前に進んでいるんだと思うし、私はそこまで
ご心配なさる必要ないのかなという気はいたしますけどね。土地は当然残っていますから。
【中野会長】 そうですね。今、角委員がおっしゃったように、いわゆる学校法人として継
続して成立していけるのかというのが、私学審議会の中で検討してチェックしているというこ
とでございますから、言葉が悪いのですけれども、それを売却するほうは信用するしかないと
いう形だと思いますね。
ただ、問題は借地という形で1学校法人に対して国有財産を出すというケースは、そうたく
さんはないはずでありますので、その点でちょっと課題があるのかなという感じは、私、個人
的には、そう思いますが。
【角委員】 おっしゃるとおりで、基本的に学校は自ら土地を保有しておらないと駄目だと
いうのは、もうはっきりしているわけですね。ですから、甲南大学に西宮で出ていただいたと
きは定借50年を言ったのだけど駄目で、普通に借地契約になったのですかね。ですから、未
来永劫、阪急は甲南大学に土地を貸し続けますと、うちからは切れないということで借地でい
きましたけれども、基本的には土地を買ってもらうというのが前提ですから。