自宅や父親経営の工場放火で既に起訴される
新幹線の車内で放火しようとしたとして、岐阜県警揖斐署は10日、同県池田町宮地、家業手伝い、藤敦(ふじつる)英紀被告(44)=非現住建造物等放火罪で起訴=を現住建造物等放火予備容疑で岐阜地検大垣支部に追送検した。
追送検容疑は昨年12月4日午後4時半ごろ、東海道新幹線の東京発新大阪行き「ひかり517号」の車内に、ペットボトル容器4本に入れた計8リットルのガソリンとライターをキャリーバッグで持ち込んだとしている。
同署によると、藤敦被告は岐阜羽島駅から乗車し、京都駅で降りて近くの交番に出頭した。新幹線の車内には約300人の乗客がいた。藤敦被告は「妻子との別居生活で自暴自棄になっていた。新幹線の中で火をつけて自殺しようと思ったが、多くの乗客がいたのでやめた」と供述しているという。
藤敦被告は新幹線に乗車する約1時間前に自宅や父親が経営する工場に火を付けたとして、非現住建造物等放火容疑で逮捕、起訴されている。【沼田亮】