大統領令を巡って、司法の場で攻防が続くアメリカ。
主張が認められなければ、連邦最高裁判所まで徹底的に争う姿勢を示しました。
こんばんは。
ニュース７です。
アメリカのトランプ大統領が、７か国の人の入国を一時的に禁止した大統領令。
それを即時停止にした裁判所の仮処分を巡って、司法の場での攻防が続いています。
連邦控訴裁判所は７日、仮処分を求めたワシントン州側と、それを不服とするトランプ政権側の主張を、電話で聞きました。
納得できる説明ができたのは、どちらだったんでしょうか。
入国禁止の対象国の一つ、イラン。
人々が懸命に耳を傾けているのは、イランの最高指導者、ハメネイ師の演説です。
トランプ大統領を皮肉交じりに非難しました。
一方、こちらはシリアのアサド大統領。
トランプ大統領がテロとの戦いを強調していることについて。
入国禁止の大統領令を巡り、アメリカ国内では、司法の場での攻防が続いています。
ワシントン州の訴えを受けて、連邦地方裁判所が３日、大統領令の即時停止を命じる仮処分の決定を出したのに対し、トランプ政権側は、高等裁判所に当たる連邦控訴裁判所に不服を申し立てています。
連邦控訴裁判所は７日、トランプ政権とワシントン州の双方から電話で主張を聞き、その音声が公開されました。
この中で政権側は。
対するワシントン州側は。
なぜ７か国が対象なのか。
政権側と裁判所ではこんなやり取りも。
７か国を入国禁止対象にする根拠については、議会でも、ケリー国土安全保障長官に質問が。
アメリカへの入国を急ぐ動きも続いています。
エジプトの国際空港です。
シリアから戦禍を逃れ、エジプトに避難していた家族。
国連の支援を受けて、アメリカのシカゴに移住できることになりましたが、大統領令が出たために、出発できなくなっていました。
その後、裁判所の仮処分で、大統領令が停止され、今のうちにと、アメリカに向かうことにしました。
トランプ大統領に待ったをかけた仮処分。
連邦控訴裁判所がどうするのか、今週中にも判断が示されると見られます。
トランプ大統領は、政権側の主張が認められなければ、連邦最高裁判所まで争う考えを示しています。
そして、日米首脳会談まで、あと２日です。
去年１２月にトランプ大統領と面会し、世界的な注目を集めたあの人が、日本で会見を開きました。
その人とは。
去年１２月、トランプ氏と面会した、ソフトバンクグループの孫正義社長です。
きょうの会見で問われたのは、トランプ大統領が、７か国の人の入国を一時的に禁止した、大統領令についてでした。
アメリカのアップルやグーグル、フェイスブックなど、ＩＴ企業およそ１００社が、５日、連名で連邦控訴裁判所に意見書を提出するなど、反発する動きが出ています。
孫社長は。
言及を避けました。
一方、トランプ大統領の経済政策については。
経済界からはきょうも、日米首脳会談についての発言が相次ぎました。
一方、台湾メーカー、ホンハイの傘下で、経営再建中のシャープ。
ホンハイの経営トップは先月、アメリカで８０００億円規模の投資を行い、液晶パネルの工場を建設したいという考えを示していました。
シャープの首脳はけさ、工場はシャープが中心となって建設する方向で検討に入ったことを明らかにしました。
３年後までの稼働を目指したいとしていて、シャープとしては、アメリカへの投資で、多くの雇用をもたらすことを強調するねらいもあるものと見られます。
アメリカではトランプ氏の、この発言に関連した動きがありました。
アメリカの牛肉と豚肉の生産者団体は、トランプ大統領に対して、ＴＰＰ・環太平洋パートナーシップ協定に代わって、日本をはじめ、アジア太平洋諸国との間で、２国間の自由貿易協定の交渉を始めるよう求める書簡を連名で送りました。
ＴＰＰ協定が発効していれば、アメリカ国内で９０００人近い雇用が創出されていただろうと強調し、自由貿易協定の重要性を訴えています。
その日米首脳会談を前に、日本とアメリカで、注目されるデータが発表されました。
まず日本の財務省が発表した国際収支です。
日本企業などが海外で工場を建設したり、現地企業に出資したりした対外直接投資の額は、去年１年間で６８兆７０２９億円。
国別で日本からの直接投資額が最も大きいのがアメリカです。
１７兆６５８６億円です。
全体のおよそ４分の１を、アメリカが占めています。
そしてアメリカで発表されたのが、去年の貿易統計です。
それによりますと、アメリカの去年の貿易赤字は、５０２２億ドルです。
アメリカから見ますと、輸入した額が輸出した額を５０２２億ドル、上回ったということなんです。
物に限った取り引きについて貿易赤字を国別に見てみます。
１位は中国で、日本は６８９億ドルで２位、３位はドイツです。
おととし３位だった日本は、ドイツを抜いて２位になりました。
日本が２位になった理由は、アメリカ向けの自動車の輸出が増えたことなどです。
トランプ大統領が日米首脳会談で、貿易の不均衡の是正を、さらに求めてくる可能性もありそうです。
菅官房長官はこれについて、かつてより大幅に減少していると強調したうえで、日米首脳会談では、両国の経済関係を巡って、建設的な議論を行いたいという考えを示しました。
そして日米首脳会談の日程が明らかになってきました。
首脳会談が行われるのは、こちら、ワシントンです。
ホワイトハウスの報道官は、トランプ大統領が、このあと安倍総理大臣を、フロリダ州にある、みずからの別荘に招待することを明らかにしました。
こちら、大統領専用機、エアフォース・ワンで移動しまして、夕食会を開く方向で調整しています。
さらにこちら。
ゴルフも行い、親睦を深める予定です。
日米首脳会談まであと２日です。
次です。
偽の情報に注意です。
牛丼、１万５０００円分食べ放題。
焼肉お食事代５万円分プレゼント。
牛丼チェーンの吉野家や、焼き肉チェーンの牛角を装って、こうした偽のキャンペーンを紹介する広告が、インターネット上で相次いで見つかりました。
各社は注意を呼びかけています。
吉野家によりますと、先月、吉野家のロゴマークに似たデザインや、牛丼の写真と共に、牛丼１万５０００円分食べ放題キャンペーンと書かれた偽の広告が、インターネット上に出回っていることが、顧客からの問い合わせで分かったということです。
実際にこの情報をネット上で見たという人は。
偽の広告について吉野家は、弊社の公式キャンペーンではなく、名前やロゴの使用を許諾した事実もないとして、広告を掲載していた会社に、掲載の中止を申し入れるとともに、消費者に注意を呼びかけています。
偽のキャンペーンは、ほかにも。
焼き肉チェーンの牛角を運営する、レインズインターナショナルによりますと、先月、インターネット上のサイトや、ＳＮＳの投稿で、牛角焼肉お食事代５万円分プレゼントなどと書かれた、偽の広告が出回っていることが分かったということです。
その手口です。
偽の広告で指定されたアドレスに空メールを送るよう、求めます。
実際にメールを送ってしまうと、全く異なる広告メールが届くようになるということです。
会社では注意を呼びかけています。
偽の広告が相次いで見つかったことについて、専門家は。
次は、豊洲市場の問題です。
築地市場からの移転を決断した石原元知事が、都議会の特別委員会の参考人招致に応じる意向を示していることが、関係者への取材で分かりました。
特別委員会は、来月にも、石原元知事を呼ぶことで調整を進めることにしています。
平成２２年、築地市場から豊洲市場への移転を決断した石原元知事。
豊洲移転を進めていくことを決断いたしました。
その豊洲市場の問題を審議する都議会の特別委員会は、土地の取得の経緯を調べるため、きのう、石原元知事を参考人として呼ぶことを決めました。
関係者によりますと、石原元知事は招致に応じ、出席する意向を示しているということです。
この問題で、石原元知事は、去年、都からの質問書に対し、回答を寄せています。
しかし、小池知事は。
これに対し、石原元知事は５日、およそ４年ぶりに書き込んだツイッターで、世の中では今もなお、小池知事による豊洲問題に関する質問状に対し、私が具体的な回答をしていないということらしいが、それは間違いだ。
すべての質問に対し、一つ一つ記憶をさかのぼりながら、誠意を持って回答したなどと主張していました。
特別委員会は、来月にも、石原元知事を呼ぶことで調整を進めることにしていて、参考人として出席すれば、知事退任後、初めて議会の場で意見を述べることになります。
冬用タイヤを外すのは、もう少し待ったほうがいいかもしれません。
発達した低気圧の通過で、あすは西日本の山沿いを中心に雪が降り、平地でも積もる所がありそうです。
さらにその後、強い寒気が流れ込んで、日曜日ごろにかけて、西日本の日本海側を中心に、大雪となる見込みです。
この状況、車の立往生が相次いだ、先月下旬の大雪とよく似ています。
交通への影響などに十分注意し、早めの備えが必要です。
熊本・阿蘇山の草千里。
春の訪れを前にした、野焼きです。
風も弱く、穏やかな日和の草原を、火が一気に燃え広がりました。
結構迫力ありましたね。
草原では、１か月余りで新芽が出始め、春を待ちます。
しかし。
あす以降は、冬の荒れた天気になりそうです。
今夜遅くに、本州の南の海上と日本海で、２つの低気圧が発生し、発達しながら進みます。
あすは西日本の山沿いを中心に雪が降り、所によって平地でも積もる所がある見込みです。
あす夕方までの２４時間に降る雪の量は、いずれも山沿いの多い所で、近畿と中国地方で３０センチ、四国で２０センチ、九州北部と東海で１５センチで、近畿と中国地方では、平地でも１０センチの雪が降ると予想されています。
さらに、あすの夜からは上空に強い寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置に。
西日本の日本海側を中心に、さらに雪の量が増えて大雪となるほか、太平洋側の平地でも、積もる所がある見込みです。
こちらは、大雪に警戒が必要な時間帯の目安です。
強い冬型の気圧配置は、日曜日ごろまで続く見込みで、山沿いを中心に、積雪が増えるおそれもあります。
気象庁によりますと、この状況は鳥取県内の高速道路や国道で、多くの車が立往生した、先月２３日から２５日にかけての大雪の時と似ているといいます。
交通への影響や、雪崩などに十分注意が必要です。
国土交通省は夕方、大雪に対する緊急発表を行いました。
西日本の日本海側など大雪が予想される地域では、スリップ事故や、車の立往生などが発生するおそれがあるとして、不要不急の外出を控えるとともに、やむをえず車を運転する場合は、冬用のタイヤやチェーンをつけて、立往生を避けるよう呼びかけています。
次です。
去年８月でした。
天皇陛下が退位の意向がにじむお気持ちを表明されてから、きょうで半年です。
長年、天皇皇后両陛下に仕えた、元侍従長の渡辺允さんが、ＮＨＫのインタビューに応じました。
おことばを振り返り、皇室が国民一人一人と心を通わす関係が、常に続いていくよう、問題提起をされたと述べました。
インタビューに応じた渡辺允さんです。
渡辺さんは、平成８年から１０年余りにわたって、侍従長を務めました。
渡辺さんは、おことばの中に、天皇陛下の仕事への考え方が表れているといいます。
また象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことを、ひとえに念じると、おことば全体を締めくくられたことについては、次のように述べました。
さらに、おことばの中にある、２年後には、平成３０年を迎えますという部分については、あえて触れられたということは、視野に入れてほしいということなのだろう。
つまり、何年もかけてこの問題をやってくれということではないのだと思うと話しました。
天皇陛下は、民間出身の皇后さまと結婚されました。
数年前には喪儀の在り方も見直されました。
そして退位の意向が強くにじんだお気持ちを表明されました。
天皇陛下は、お気持ちを表明したあとも、変わりなく公務に臨まれてきました。
退位については、天皇陛下一代に限るか、恒久的な制度を設けるかで議論が続いています。
ここまでお伝えしてきたニュース、こちらです。
続いては。
東京オリンピック・パラリンピックの招致を巡り、贈収賄が疑われている問題。
東京地検特捜部が、ＪＯＣ・日本オリンピック委員会の竹田会長らから、任意で事情を聴いたことが、関係者への取材で分かりました。
招致を巡っては、日本の銀行口座から、国際陸上競技連盟の前会長の息子に関係すると見られるシンガポールの会社に、およそ２億２０００万円が振り込まれていたとして、フランスの検察当局が捜査しています。
この問題でフランスの検察当局が、日本とＥＵとの間の協定に基づいて、日本側に捜査協力を要請していました。
竹田会長らは、違法性の認識を改めて否定したものと見られます。
きょう昼過ぎ、埼玉県草加市の市道の交差点で、トラック２台と乗用車が絡む事故があり、そのはずみで、トラック１台が歩道に乗り上げました。
この事故で、親子２人がはねられ、３０代の母親が頭を強く打って死亡し、１歳の男の子が軽いけがをしました。
警察は、このトラックを運転していた八下田誠男容疑者を過失運転致死傷の疑いでその場で逮捕し、詳しい状況を調べています。
ピョンチャンオリンピックの開幕まで、１年となるあすから始まる、アイスホッケー女子の最終予選。
日本代表の選手たちが、試合会場で最終調整に臨みました。
日本代表のスマイルジャパン。
２大会連続のオリンピックを目指す選手たちが、笑顔で記念撮影です。
北海道苫小牧市の試合会場で、およそ１時間練習を行い、攻撃のパターンを重点的に確認しました。
最終予選には、４チームが出場。
総当たりのリーグ戦を行い、成績が最も上位の１チームのみがオリンピックの出場権を獲得できます。
気象情報は福岡さんです。
こんばんは。
この先、西日本を中心に大雪に警戒が必要です。
こちらは、松江市上空の気温です。
２週間ほど前、マイナス３６度１分を観測したんですが、このとき３９センチの雪が積もりました。
そうだったんですね。
そして、この先の予想を見ていきましょう。
もっと強い寒気が流れ込むということになるわけですね。
そして、日曜日にかけても寒気が強いので、西日本では大雪への警戒を続けてください。
では雪の予想を見ていきましょう。
今夜から雨や雪の範囲が広がっていきます。
雪は山沿いや内陸が中心なんですが、広島や大阪など、平地でも、雪の積もる所がありそうです。
そして、あす午後には雪のやむ所が多くなりそうです。
あす夕方までに平地でも最大で１０センチの雪が降る予想です。
そしてあす夜からは、山陰から近畿北部で雪が強まって、大雪となるおそれがあります。
東日本を見ていきましょう。
朝から雪の範囲が広がって、東海は平地でも雪の積もる所がありそうです。
関東の雪は北部が中心で、東京都心では降っても弱く、大きな影響はなさそうです。
では、あすの各地の天気です。
ガッテン！2017/02/08(水) 19:00〜19:30
ＮＨＫ総合１・神戸
ＮＨＫニュース７[二][字]
米大統領が「マサ」と呼ぶ孫社長発言に注目
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