2012.05.15 , 13:13

日本の学者:太陽の4重極構造化で地球が寒冷化

日本の学者:太陽の4重極構造化で地球が寒冷化

   地球温暖化により大変動が引き起こされるという恐ろしい予想が声高に叫ばれているが、日本の研究者らはそれとは逆に、地球は近年中に寒冷化すると予測している。地球の寒冷化は、これまで2つだった太陽の磁極が4つになることにより引き起こされる。日本の国立天文台と理化学研究所の研究者らは、太陽観測衛星「ひので」からの映像を長期にわたり観測した結果、そうした予想をするにいたった。

 太陽の磁極は11年周期でプラスとマイナスの反転を繰り返しており、通常、磁極は地理学上の南北両極と一致している。次の磁極反転は2013年の5月に起きると予想されていたが、太陽観測衛星「ひので」の観測結果から、すでに今月から太陽の北極ではマイナスからプラスへの磁極反転が始まっていることが明らかとなった。これに続き、南極でもプラスからマイナスへの磁極反転が起きるだろうが、ある一定の期間、太陽の南北両極がプラス極となる事態が発生することとなる。専門家らは、その現象の結果として、太陽の赤道付近に、一時的に2つのマイナス極が現れると発表している。このような太陽の4重極構造化現象は、17世紀から18世紀にも観測されている。そして、こうした太陽の4重極構造化が起きた時期は、地球の急激な寒冷化の時期と重なっている。日本の専門家らは、今回の太陽4重極構造化現象により、地球の温暖化は一時的に中断されると考えている。

 日本の研究者らが導き出した説には、ロシア科学アカデミー・地磁気電離層電波伝播研究所のウラジーミル・クズネツォフ所長も同意している。

 「日本の研究者を信じて良いと思います。国立天文台と理化学研究所は、大変優秀な天文学者と物理学者を抱えています。実際、今、太陽は複雑な構造が起きてもおかしくない状況にあり、4重極構造化が起きてもおかしくありません。現在、太陽は、太陽観測が始まってから25回目の11年周期にあり、われわれも太陽が地球の気候に与える影響を詳細に研究してきました。太陽は銀河からやってくる宇宙光線を地球に投射するのです。もしも太陽活動が、4重極構造化により低調になれば、雲がより多く形成され、地球は寒冷化します。」

 また、日本の研究者らは、地球の気候には、11年周期の磁極反転だけでなく、その他の太陽の周期的活動も影響を与えていると述べている。こうした太陽活動の周期は数百年あるいは数千年ともいわれている。こうした、活動が相互に作用しているため、気候変動における長期的な見通しをつけることは大変難しい。これに関して、日本の研究者らは、過去100年間続いている地球温暖化が中断するとしても一時的なものだろうと警告している。

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