渋谷、開幕スタメン急浮上　主力組でプレー　楢崎脅かす

　沖縄・南風原町で２次キャンプ中のＪ２名古屋グランパスは１０日、黄金森公園陸上競技場で練習し、横浜ＦＣから移籍したＧＫ渋谷飛翔（つばさ、２２）が主力組に入った。風間八宏監督（５５）も渋谷のプレーを評価し、開幕スタメンの可能性が急浮上。渋谷も「自分が出るつもりでやる」と闘志をたぎらせた。

　弱冠２２歳が日本一のＧＫからポジションを奪おうとしている。９、１０日の練習で守護神の楢崎を押しのけて主力組に入ったのは、横浜ＦＣから新加入した渋谷。「最終的には監督が決めることですけど、開幕には自分が出るつもりで練習しています」と開幕スタメンへ意欲をみせた。

　１８９センチ、８９キロと恵まれた体格。まだ粗削りな部分はあるものの、足元の技術と正確なフィードは楢崎に引けを取らない。８日の東京Ｖ戦では積極的に後方からボールをつなぎ、試合後に風間監督が「飛翔はよくチャレンジしている」と称賛。渋谷本人も「キックが自分の武器だし、監督にも直接言って頂いて自信になります」と笑顔を見せた。

　日本が誇るレジェンド・三浦知良（４９）とは昨季までチームメート。昨年末にはグアムで２日間、練習をともにし、ルーティンを学んだ。「朝６時から５キロ走って朝食。そこから午前練習して、昼飯を食べてまた練習。シーズン中も同じように練習してると考えると、本当にすごいなと思った」とわずかな期間でも刺激を受けた。