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 経営再建中の東芝は10日、迎賓施設の東芝山口記念会館(東京都港区)を売却していたことを明らかにした。昨年9月に日本テレビホールディングスが買い取った。金額は未公表。2015年春に発覚した一連の不正会計問題で悪化した財務状態を改善する策の一つだという。

 東芝の資料などによると、会館は旧三井財閥の実業家で元三越社長の朝吹常吉氏の私邸として1925年に建てられた洋風邸宅。旧加賀藩の前田家に渡った後、三井グループの東芝が59年から所有していた。

 東芝は、米グループ会社の不動産や液晶パネル大手ジャパンディスプレイの保有株式なども昨年中に売却していた。米国の原子力事業で巨額損失を計上する見通しとなっており、年明け以降も資産売却の検討を加速させている。

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