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【歴史戦】米サンフランシスコ市、慰安婦像説明の碑文承認

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【歴史戦】
米サンフランシスコ市、慰安婦像説明の碑文承認

 【ロサンゼルス=中村将】米カリフォルニア州サンフランシスコ市議会が2015年9月に採択した慰安婦像設置を促す決議を受けて、中国系を中心とする反日団体が作成した像を説明する碑文の内容が6日、市の担当部局で承認された。関係者によると、像設置予定地は現在は私有地というが、いずれは市に寄付されることが決まっており、像は結局、公有地での設置となる公算が大きい。

 市議会決議の採択から予想以上に時間がかかっているが、団体は年内の像設置を目指すとしている。

 碑文には、日本政府が不適切としている「性奴隷」の表記があり、「アジア太平洋地域の13以上の国の数十万人の女性や少女が旧日本軍によって奴隷にされた」などとなっている。

 像は当初、中華街のポーツマス広場などへの設置が検討されたが、その後変更され、セント・メリーズ公園に隣接する展示スペースに設置されることになった。このスペースが市に寄贈される時期などは不明だが、日本政府がその時点で市側に抗議や説明をしても、効果的な対応は期待できない。

 像のデザインは韓国・ソウルや釜山、カリフォルニア州グレンデール市にあるものとは違い、公募作品の中から団体が選んだ。像も設置後、市に寄贈される。米国の公有地での像設置は2例目となる。

 展示スペースには慰安婦像とは無関係の芸術家の作品も一緒に設置されるという。

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