近年、日本を訪れる中国人の間で「花見」の人気が高まっており、中国では桜のシーズンになると日本への旅行代金が高騰することが多い。2017年の春に向け、すでに中国では花見旅行に向けた予約を取る人が増えているという。

 中国メディアの常熱新聞網は6日、ピンク色の桜が満開になり、そして花びらが舞い散る光景は非常に美しいと伝えつつ、中国人のなかにはすでに17年春の花見のために日本旅行の予約を済ませた人も数多いと紹介している。

 記事は、日本では3月から4月にかけて各地で桜が満開になることを伝え、日本には桜の開花予報まで存在することを紹介。そのうえで、奈良や京都、東京などの桜の名所を写真とともに紹介し、春に日本を訪れるならば花見を予定に組み込まないわけにはいかないと伝えた。

 続けて、花見をする際の注意点として、「桜の枝を折ってはいけない」と指摘。確かに近年は中国人が写真撮影のために桜の木によじ登ったり、桜を持ち帰るために枝を折ったりする人が増えており、トラブルとなっている。

 このような行為をするのは、日本を訪れる中国人全体のうちのごく一部なのかも知れないが、それでも一部の人の行為が中国人全体のイメージ低下に直結するのは否定できない事実だ。花見のために日本を訪れるならば、訪日前に花見のマナーをしっかり学んでから来てもらいたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)