トランプ氏の別荘に首相滞在 日本から費用は受け取らず

トランプ氏の別荘に首相滞在 日本から費用は受け取らず
アメリカのホワイトハウスの記者会見で、トランプ大統領が、安倍総理大臣をみずからの別荘に招待することについて、「誰が滞在費を負担するのか」という質問が出されましたが、ホワイトハウスは「個人的な贈り物だ」として、日本側から費用は受け取らない方針を示しました。
トランプ大統領は、今週10日にワシントンで安倍総理大臣と就任後初めてとなる日米首脳会談を行ったあと、南部フロリダ州にあるみずからの別荘に招待し、夕食会を開くほか、ゴルフをする予定です。

これについて、8日に行われたホワイトハウスのスパイサー報道官の記者会見で、記者から「誰が滞在費を負担するのか」という質問が出されました。

スパイサー報道官は、その場では「よくわからない」と答えましたが、その後、ホワイトハウスは、アメリカメディアに対し、「トランプ大統領は個人的な贈り物として安倍総理大臣夫妻を別荘に招待する」と述べ、日本側から費用は受け取らない方針を示しました。

アメリカでは、憲法で公職にある人は外国政府から報酬を受け取ってはならないとされていて、仮に日本側が費用を負担した場合、トランプ大統領が財務省に寄付するのかどうかなどが議論になっていました。

官房長官「適切に事務方で処理するだろう」

菅官房長官は午後の記者会見で、「フロリダの行事は、首脳間の個人的な信頼関係を深めるためにも極めて重要だと思っている。滞在費用の詳細については決まっていないと思うが、適切に事務方で処理するだろう」と述べました。

また菅官房長官は、記者団が基本的にはアメリカ政府が判断するのかと質問したのに対し、「よくわからないが、常識的にはそうなのだろう」と述べました。