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 フランスの捜査当局は10日、テロを計画していた疑いがあるとして南仏モンペリエとその近郊で、男女4人を逮捕した。潜伏先のアパートから、高性能爆薬TATP(過酸化アセトン)などが見つかったという。

 仏メディアがいっせいに伝えた。

 逮捕されたのは16歳~33歳の女1人と男3人。ルルー内相は「テロは実行目前だった」とした。アパートの家宅捜索では、爆薬のほかに、アセトンなどの化学物質、防護用の手袋、薬品を扱う器具などが出てきたとされる。パリの観光地を狙った自爆テロを準備していたとの情報もあるものの、いつ、何を標的にしていたかといった詳細は明らかになっていない。

 16歳の女は、過激派組織「イスラム国」(IS)が勢力を広げた中東のシリアやイラクに渡るか、さもなければフランスを攻撃する、とネット上で表明していたという。

 仏政府は「テロの脅威はなお高い」として、2015年秋のパリ同時テロ後に導入された非常事態宣言を、今春の大統領選と夏の総選挙が終わる7月まで延長している。(パリ=青田秀樹)

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