人の話が理解できない、という人がいませんか?
会話で、まったく関係ない事を言い出したり、その会話からは結びつかない解釈をして怒りだしてしまったり…。
初対面の人や、あまり関わりの無い人でしたら、偶然かもしれない、自分の言葉が悪かったのかも、と思うかもしれませんが、家族や友人であったら、もしかして病気なのかもしれない、と心配になりますよね。
特に、この間まで、まったく問題なく過ごしていた人が突然、意味のわからない発言を繰り返すようになったら、脳に何かが起こっているのではないかと思ってしまいます。
今回は、そんな、会話や言葉が理解できない病気や障害について、主なものを調べてみました。
会話が理解できない!原因は?特徴は?
会話ができないと一口に言っても様々な症状があります。
また、先天性か、後天性かもありますので、対象者の日頃の様子を思い浮かべてみましょう。
アルツハイマー型認知症
会話が成り立たなくなった時にまず疑ってしまうのが、認知症でしょう。
そしてその認知症の大部分を占めるのが、アルツハイマー型認知症です。
最近では、比較的若い人にも見られる、若年性アルツハイマー病も認知率も高まっていることもあり、物忘れが酷くなった、などのことでも不安になる人がいるようです。
アルツハイマー病で、会話ができないレベルまで進行しているとすれば、現時点で、最近の記憶はほとんどないでしょう。
大きな特徴としては、昨日までは使えていた家電などがぱったり使えなくなってしまう、と言うものです。
目の前でやっている工事の様子がわからなかったり、進行すると配偶者や、子どもの嫁や婿の顔も忘れてしまいます。
これは、最近の記憶が消えて行くためです。
そして、文字が読めたり書けたりということは問題なくできている場合も多いです。
現在では、完治する方法は残念ながらありませんが、投薬や訓練などで、進行を緩やかにする方法がありますので、早めに専門医に相談しましょう。
アスペルガー症候群
近年、何かと話題に上る事が多いですので耳にした事のある人は多いでしょう。
「自閉症スペクトラム障害」とも言われる、発達障害の一種です。
先天性の場合がほぼですが、義務教育時は、空気が読めなかったりということがあっても子どもの我儘とされたり、友人関係などのコミュニケーション能力に表面上は問題ない場合があったり、基本的に、言語障害や知的障害は無いことから気付かれにくいです。
大人になるにつれて「空気が読めない」「二つの仕事を並行できない」など、不器用な部分が際立ってきます。
空気や行間を読むのが苦手ですので、どうしても会話をスムーズにすすめることが難しいです。
何かをしながら何かとすることが難しく、仕事に支障をきたしてしまう場合もあります。
仕事や学校でどうしてもうまくいかない、空気が読めないと言われる、など、もし周囲が気付いてあげられれば、病院で治療を受けることもできます。
もしかしたら、と思ったら、診断のテストもありますので、病院へ行ってみましょう。
うつ病
近年多く見られる精神疾患です。
その症状、原因は様々ですが、一日中気分が落ち込み、何をしても楽しさを感じられ無くなります。
カーテンを閉め切った部屋で一日中ぼーっとしている、なんてこともあります。
仕事、学校、家庭、恋愛、友人関係、何が原因で起こるかはわかりません。
会話をすることも段々と難しくなり、食欲も無くなります。
初期では、情緒不安定になってしまい、怒りや悲しみを我慢するのが難しくなったり、普段は何でも無いような一言で酷く落ち込んだりしてしまい、会話が成り立たなくなってしまうこともあります。
専門医の指示の元、ゆっくりと療養するのが一番です。
ADHD
その大部分は先天性で、子どもの時から多動が見られます。
ケアレスミスが多く、忘れ物が目立ち、注意散漫で多動が見られます。
時間管理がうまくできず、仕事に支障をきたす事もあります。
会話や、質問にうまく答えることも苦手傾向にあります。
これも、大人になってから気付くこともありますので、専門医の診断を受け、治療を受けましょう。
先天性のものであっても、大人になってから気付く事も、おかしいと思ったら病院へ
会話ができないという症状は、先天性のものが多くあります。
しかし、最近では認知度が高くなってきたものの、今、大人である方々の世代はなかなか診断されない病気でもありました。
その病気によって、本人がストレスを抱えている事が多くあると思います。
病院へ行って診断を受け、適切な治療を受ける事で、少しでも悩みが解決すると良いですね。
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