突然にょたいがわさんがこっち向いてくるからびっくりした岸辺は「どうしたんですか?」とたずねる。「手を握ってもいいですか?」そう言って岸辺の左手を握る、その手はとても小さく小刻みに震えていた。「駄目ですね、私が頑張らなきゃいけないのに…」苦笑しながらか細い声で喋るにょたいがわさん
-
-
-
それを見て岸辺は気づく、そう彼女はどこにでもいる一人の女性なのだ…そんな彼女がたった一人で命の危機にさらされた仲間を助けようと危ない橋を渡っているのだ。そんなことにも気づけなかった自分のふがいなさに腹が立つ。この人の力になりたい。
-
そう思いながらもう片方の手をにょたいがわさんの手に重ねた。俺に今できることは彼女の手を精一杯握りしめることだけだった…。~fin~
-
読み込みに時間がかかっているようです。
Twitterの処理能力の限界を超えているか、一時的な不具合が発生しています。やりなおすか、Twitterステータスで詳細をご確認ください。