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同級生の中毒症状「興奮」 仙台でタリウム

元名古屋大女子学生の初公判の傍聴券を求めて裁判所前に並ぶ人たち=名古屋市中区で2017年1月16日午前9時、木葉健二撮影

 名古屋市で高齢女性を殺害し、仙台市で同級生ら2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたなどとされる元名古屋大学生の女(21)=事件当時16~19歳=の裁判員裁判は9日、名古屋地裁の公判でタリウム事件に関する被告人質問があり、元学生は被害者に中毒症状が出たのを知った際に「興奮した」と述べた。一方で「早く反省しなくてはならないが反省がピンとこない。もどかしい」と語った。

 9日は弁護側が質問した。元学生は硫酸タリウム入手時の思いを「うっとりした」と話し、中学時代の同級生女性(21)を狙った理由を「どうしても人にタリウムを投与したくなった。日曜で友人なら自然に呼び出せると思った」と説明した。女性とのメールのやりとりで脱毛や手足のしびれ、腹痛などの中毒症状が出たのを知り「一つの症状が出ただけでも興奮し、とても感動した」と振り返った。

 高校の同級生男性(20)は教室の席が隣でペットボトルを持っていたため、事件の数週間前から「タリウムを入れやすそうだと空想していた」と明かした。男性のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上の日記を閲覧し、学校の先生から様子を聞いて、中毒症状を観察したという。男性は学校を約1カ月休んで登校したが「人間にはタリウムの耐性ができるかもしれないと思い、2回目に投与したらどうなるか興味が湧いて」再び飲ませたとした。

 また、男性に最初に硫酸タリウムを飲ませた2日後、高校の無人の教室で別の同級生の水筒に硫酸タリウムを混ぜたことを明らかにした。「透明な容器で溶けずに残ったため、飲んでくれないと思って捨てた」と話した。

 混入後、「自分がしたことは(警察に)捕まることと実感した」という。「(2人は)死ぬ可能性はあったと思う。(公判で)初めて被害者やその家族の考えを知った」と述べた。人にタリウムを投与してはいけないのは「分かります」としたが、今もタリウムを手元に置きたい気持ちがあるか問われ「あります」と答えた。

 被告人質問に先立ち被害男性が証人として出廷した。体調の異変に気付いたのは最初の混入後の2012年6月6日ごろで、その約1週間後には「朝起きると抜けた髪が枕にびっしりついていた」と語った。腹部や脚の痛み、視力低下などの症状が出て、2回目の混入後は悪化したと述べた。

 視力は現在も0.01~0.02で、拡大読書器で5倍に拡大した宣誓文を、目を近づけて読んだ。高校時代、理系の仕事や研究に携わるのを目標としていたが特別支援学校への転校を余儀なくされた。「目標や夢を台無しにされ、苦しい気持ちでいっぱい。(元学生は)一生刑務所に入って罪を償ってほしい」と語った。今ははり・きゅうを学んでいるという。【金寿英】

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